三原地区・府中地区の3月の「19日行動」―その2
今日は、小川敏夫さんから届いた府中地区の3月の「19日行動」の報告を紹介します。
【府中地区】
安保法制(戦争法)に反対する府中市民の会は、19日午後3時30分から上下Aコープ前で、午後5時から府中天満屋前でそれぞれ11人が参加し、30分間のリレートークとスタンディングを行いました。今日は、3人のリレートークを紹介します。
上下Aコープ前
Aさん: 私は1月に大阪から故郷の神石高原町に帰ってきました。府中のみなさんが7年にわたって安保法制に反対する行動を行っておられることに敬意を表します。
さて、女優の吉永小百合さんが12月の中国新聞で、ワールドサッカーが盛り上がっているときにそれを利用して隠れるように安保3文書を閣議決定したことは卑怯で許さないと言われていました。
まさしく正々堂々と国民に説明できないものになんの正当性があるのでしょうか。こうしたことは許してはいけません。
Bさん:増大する軍事費を国債と増税で賄おうとしています。岸田政権と財界の独裁と言えます。国民の生活をなんと思っているのでしょうか。物価高とコロナで困っている国民、過疎化、少子高齢化の問題を解決することこそ大事ではないでしょうか。そのことに予算を注ぐべきです。お金の使い方が間違っています。
日本国民一人一人が主人公です。戦争反対、軍事国家より平和国家の願いをお持ちの方、手と手をつないで平和憲法を実施する国に戻しましょう。
府中天満屋前
Cさん:3月16日に、沖縄県の石垣島にミサイル部隊の陸上自衛隊の駐屯地が開設されたと報道されていました。このニュースで思ったのは私の叔父さんのことでした。戦争が終わって帰ってきてから、いつも寒い寒いと厚着していました。原因は戦争でマラリアにかかり、その後遺症です。そうしたこともあって私はマラリアの勉強のために石垣島に行ってみました。
石垣島には、八重山平和祈念館という建物があり、マラリアについて解説されています。「石垣島など八重山地方では軍の命令により、住民がマラリアが発生する地域に強制的に避難させられて亡くなった、いわゆる「戦争マラリア」で3,600人あまりが犠牲になりました。」と解説されています。
島民や沖縄県は「軍の命令による強制疎開が死亡の原因」とし、遺族への補償と謝罪を求め続けましたが、国としては「軍命」の存在が認められないから補償も、公式謝罪もしないと言っていました。犠牲者が、軍人ではなく島民であったためです。
戦後50年たった1995年に政府は、補償も謝罪もしないがその代わり沖縄県を通じて八重山平和祈念館などの建設費を補助するとしました。
島民は戦後50年もたち遺族も高齢化していることからやむなく受け入れたそうです。
しかし遺族の方は「幼かった兄をマラリアで失った親の悲しみはどれほどだったかと思います。旧日本軍の行為は住民に対する犯罪行為であり、後世に語り継ぐことが遺族の使命です。愚かな歴史を繰り返さないことを心に誓います」と言われています。
国として遺族への補償も、謝罪もしていない政府がなぜ石垣島に軍の施設をつくれるのでしょうか。
今回の駐屯地の開設からも軍隊の本質が見えてきます。石垣島が攻撃対象になるのは明らかです。しかし軍隊が島民を守ることはありません。
安保法制はアメリカの武器を買い、日本の軍需産業を大きくすることだけが目的です。そこにあるのは企業の利益だけです。
戦争のない国に向けて多くの人のご理解ご支持をお願いいたします。
小川敏男
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