原民喜詩碑修復工事―銘板の取り付け
3月3日のブログ「原民喜詩碑」の修復: 新・ヒロシマの心を世界に (cocolog-nifty.com)で紹介した原爆ドーム前にある「原民喜詩碑」の銘板の取り付け作業が、昨日午前11時から始まりました。
前日に広島市の担当者から連絡が入っていましたので、午前11時前に現場に行きました。現場に着いたときには、すでに作業が始まっていました。
最初の作業は、銘板が取り付けられる箇所、特に角の部分の修正作業です。
それが終わると、銘板を碑本体に接着させるためのセメントが塗られていきます。接着剤など使用される場合もあるようですが、今回はセメントが使われています。丁寧な作業が続きます。
セメントを塗り終わると、いよいよ銘板の取り付けです。銘文が書かれている部分は、まだ紙で覆われています。セメントとの接着面は、グレーの色です。元の黒い面とは大分違います。業者に訊ねると「こちらの面は、研磨をかけていないので、乱反射するために白っぽくみえますが、きちんと研磨すると黒御影石の黒色になります。」との答えです。少し不思議な気がします。
銘板と碑本体のすき間の余分なセメントを拭い取ります。「今日は、銘板の紙は剥がしません」と言われていましたので、今日は新しい銘板を見ることが出来ないなと諦めていたのですが、銘板側のセメント拭き取るため、上の紙がはずされました。
新しい銘板を見ることが出来ました。
銘板に刻まれた文字は、古いものをすべて再現することは出来ませんので、できるだけ近い文字をコンピューターで選び、刻印したということです。
ただ,この銘板の文章の作成者である佐藤春夫の名前など、終わりの3行だけは、元の文字を活かした修正したとのことでした。
セメントの拭き取り作業が終わりましたが、銘板が定着するまで,銘板がずれたり、とれたりしないように養生されました。
この養生を取り除く作業は、31日に行われますので、それ以後は新しい銘板が、この地を訪れた人が見ることが出来るようになります。
今回の修復作業では、正面右上にあった欠けの部分も修復されています。
修復された場所は、白くなっています。見たところ、周りとの色の違いがあまりにも目立つ気がしました。
しかし、この部分も研磨されて,ほぼ周りとの違いがわからなくなりました。
これで予定されていた修復作業は終了しました。いろいろな人の思いがこもって建立された「原民喜詩碑」。修復作業以前と全く同じというわけにはいかなかったようですが、文字などもはっきりと読めるようになりました。
いのちとうとし
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