第9条の会ヒロシマ結成31周年記念講演会
昨日、午後2時から原爆資料館地下会議室で「第9条の会ヒロシマ結成31周年記念講演会」が開催されました。
湾岸戦争後、国際貢献を名目に自衛隊が海外に派遣され、憲法改悪の動きが急になった1992年、「憲法9条はヒロシマの誓いそのものだ」と「核のない、軍隊のない平和な社会をめざして」発足したのが、第9条の会ヒロシマです。
第9条の会ヒロシマのホームページには、結成宣言が、当時の世話人代表だった岡本三夫さんの名前で次のように掲載されています。
「日本国憲法9条は、国の焦土化と広島、長崎の原爆被災という未曾有の犠牲によってあがないとられた国民的遺産です。それは過去の戦争に対する厳しい反省の上に立った先見的思想であり、21世紀のモデルとなりうるものとして国際的にも高く評価を獲得しつつあります。
私たちは、日本の侵略戦争によって多大な被害を与えたアジアの人々への謝罪を込め、平和・人権・民主主義を根幹とする憲法を護る抜き、絶対不戦を決意し、ここに『第九条の会ヒロシマ』を結成します。」
現在「第9条の会ヒロシマ」は、戦争をさせない・9条壊すな!ヒロシマそうがかり行動実行委員会に参加し,私たちと行動を共にしていますが、結成時から始まった「新聞意見広告」は、現在の独自の行動として続けられています。
今年の記念講演の講師は、憲法研究者の若尾典子さんで、タイトルは「ずっと憲法を研究してきた理由(わけ)」です。若尾さんの講演は、初めて聴きました。
「『何でそんなに興味があるの』と問いは、みんなが思っていること。その私の答えは『あなた』はなぜ『憲法』についてききたいの?」との話から講演は始まり,自らの憲法との出会い、個人的体験が語られました。
主要な条文は、二つ。9条と24条です。
特に24条「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」について、改めて読み直すことからの提起は、新鮮でした。
そして、日本国憲法の特殊性として9条と24条があり、その中には「非暴力」の考え方が提示されているというまとめには、なんとなく納得でした。
特に24条についての講演は、ほとんど聴いたことがありませんでしたので、日本国憲法の奥深さを知ることが出来た思いです。その意味でも興味を引かれる講演でした。
今国会でもいよいよ改憲論議を推進しようとする動きが強まっているだけに、憲法改悪に反対する運動の強化が必要だと改めて決意して会場を後にしました。
いのちとうとし
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