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2023年3月12日 (日)

「フクシマを忘れない!さようなら原発ヒロシマ集会」を開催

東日本大震災,そして東京電力福島第一原子力発電所爆発事故から12年目となる昨日午前10時から秋葉忠利さん(前広島市長)箕牧智之さん(被爆者)森滝春子さん(市民運動家)山田延廣さん(弁護士)岡田和樹さん(有機農家)の呼びかけで「フクシマを忘れない!さようなら原発ヒロシマ集会」が、150人の参加を得て開催されました。

この集会は、福島原発事故が起こった翌年から、福島の原発事故被災者を忘れず、ヒロシマが連帯していく意思を表明するために始まり、毎年3月11日を中心に開催してきました。

今年の集会は、大月純子さんの司会で始まり、最初に全員で東日本大震災で犠牲となった人たちへの黙祷を捧げました。

次に呼びかけ人を代表し山田延廣弁護士が「今日で12年、しかしあろうことか岸田首相は、原発回帰、大軍拡を進めようとしています。このことから思うことは、人は忘れやすい。そして権力者によって忘れやすくさせられる」と指摘しながら最後に「市民一人一人の力は弱いが、スクラムを組んで『核と人類は共存できない』を訴え続けよう」と呼びかけました。

続いて福島県からこの集会のために参加された大河原さきさん(原爆事故被害者団体連絡協議会事務局)の『福島からの訴え』がありました。

大河原さんは、「20年代の頃に広島の原爆資料館を訪れたとき、まさか自分がそのような目に遭うとは思わなかった。汚染土が詰め込まれたフレコンバックは、見た目には見えなくなったかにみえる。しかし、・・・こんな中での岸田首相の原発政策改悪は、福島の事故の教訓をないがしろにし、被害者の思いを踏みにじるものだ。他県の被爆許容量が1ミリシーベルトであるのに、福島は20ミリシーベルト。健康被害は矮小化され、被害者が切り捨てられている。」と訴え、さらに汚染水の海洋放出問題について「海は私たちの共有財産だ。汚染水の海洋放出を許さないため、これからも連帯して核のない社会をめざしましょう」と呼びかけました。

続いて下記の集会アピールが、私鉄の藤井さんから提案され全員の拍手で採択されました。

Img_20230311_104221


福島原発事故から12年を迎えます。この間、福島はどう変わったのでしょうか、原発事故の教訓は生かされているのでしょうか。しかし、人々の願いを省みようともしないこの国の現実が福島の人々や市民に不安と怒りをもたらしています。

 事故を起こした福島第一原発の廃炉作業は遅々として進まず、放射能汚染された「帰還困難地区」の除染も進んではいません。国は地元や全国の漁業者や市民が「海を汚すな!」と声を挙げ、福島県の43市町村が反対決議したにもかかわらず、全く聞く耳を持たず汚染水の海洋放出を強引に推し通そうとしています。

福島原発事故を教訓に原発撤退を決めたドイツやイタリアをはじめ、安全対策費の高騰で中止や延期に追い込まれ、使用済み核燃料の処分に困った国が原発推進をとめています。

 GXグリーントランスフォメーション実行会議の基本方針において、岸田政権は原発推進の有識者会議のお墨付きを得て、これまで原発新増設さえ抑えていた第6次エネルギー基本計画を覆し、老朽原発の運転期間延長、新増設、次世代型革新炉の開発など、原発推進へと舵を切りました。しかも、過去に各地で行ってきた公聴会も行わず強引に推し進めようとしています。

 福島原発事故を起こした東京電力の旧経営陣の刑事裁判は控訴審においては、津波確率予測「長期評価」の信頼性が認められず、被告人らを免罪した一審の不当判決が維持されてしまいました。

(略)

福島原発事故を風化させないためにも、福島に寄り添い、福島の現状を学ぶとともに、原発の再稼働・新規建設に反対し、原発をなくし、自然エネルギーへの転換を求めていきましょう。


最後の全員でアピール行動を行い、デモ行進に移りました。

Img_20230311_110119

デモ行進は、「フクシマを忘れない!」「中電は、島根原発を再稼働するな」「中電は上関原発計画を中止しろ」などのシュプレヒコールを繰り返し、市民の訴えながら、原爆ドーム前から中国電力本社前まで行いました。

自治体選挙前ということもあり、参加者は例年よりやや少なくなりましたが、だんだんと原発事故が風化させられようとしている今、集会を通じて、集会の名のとおり、福島と連帯しフクシマを忘れないことが大切だと思います。

いのちとうとし

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コメント

岸田政権が原発新増設にかじを切ったことは、フクシマ事故を忘れたかのような振る舞いです。この間の岸田首相は安倍さんどころではなく、新たな「戦前」の様相ですね。しっかりと反撃していきたいと思います。ヒロシマとフクシマが手をつないで闘い続けたいと思います。峠三吉や栗原貞子さんはじめ多くの先人の闘いに学んで、「過ちを繰り返さないために」。

ブロッホさん
コメントありがとうございました。
同感です。
「過ちを繰り返さないために」今本当に先人に学ぶときだと思います。
コメントに対する感想が、遅くなり申し訳ありません。13日にコロナに感染し、何とか15日までのブログのアップまでは努力したのですが、コメントまできちんと見ることが出来ませんでした。21日からようやく通常の生活に戻れそうですので、続いてがんばりたいと思います。

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