ウクライナに平和を 大軍拡大増税NO―市民集会開催
ロシアによるウクライナへの軍事侵略が始まって今日で一年となります。
戦争をさせない・9条壊すな!ヒロシマそうがかり行動実行委員会(以下「ヒロシマそうがかり行動」)が主催する「ウクライナに平和を 大軍拡大増税NO」市民集会が、昨日午後1時半から原爆ドーム前で開催されました。
ヒロシマそうがかり行動世話人冨樫恵さんの司会で集会は始まりました。開会のあいさつは、共同代表の石口俊一弁護士です。
最初のスピーカーは、一年前ウクライナへの軍事侵攻時いち早く原爆ドーム前での集会を呼びかけたハチドリ舎の安彦恵里香(あびこ・えりか)さんです。
続いて安保法制違憲広島訴訟事務局長の松岡幸輝弁護士が、安保違憲訴訟の現状を報告。3人目のスピーカーは、保育士の関田(せきた)京子さん。関田さんは、保育現場の状況を話しながら、真の子育て支援は何かを訴えました。各人の話を詳しく紹介したいのですが、前で横断幕を持っていたため、メモをとることが出来ませんでしたので、名前だけの紹介です。
3人のスピーチの後、2月21日明らかとなった「瀬戸内海での日米共同軍事訓練」の中止を求める声明を、ヒロシマそうがかり行動世話人の藤元康之さんが読み上げ提案し、全員の拍手で確認されました。声明の一部です。
「岸田首相は広島市を選挙区とし、核兵器なき世界をめざすと言いながら、その言葉とは裏腹に、歴代自民党政権が踏み込まなかった軍事費(防衛費)の2倍増や敵基地攻撃能力(反撃能力)保有など、憲法9条に反する大軍拡を推し進めようとしている。沖縄など南西諸島では、自衛隊による「要塞化」が進められ、『台湾有事』があおられる中で日米共同軍事訓練が行われて住民の不安が高まっているが、それと同様の軍事訓練が、ついに広島湾で行われようとしている。
広島湾は、広島と四国や島々の間をフェリーや漁船などが行き交う生活の海であり、また自動車や様々な生活物資の輸出入の貨物船などが出入りする海でもあり、大型軍艦2隻がLCACを行き来させることは危険このうえない。2014年におおすみが釣り船と衝突し死亡事故を起こしたのも記憶に残っており、県民の不安は高まるばかりである。
ウクライナへのロシア侵攻により、世界の軍事緊張は高まり、核戦争がいつ起こるかもしれない危機の中、その緊張をさらに高める日米共同軍事訓練を、それも広島湾で行うことは平和への道に逆行するものである。
岸田首相はじめ防衛当局に、ヒロシマの地から抗議し、訓練中止を強く要求する。」
最後に、私が次のようなまとめのあいさつをし、30分の予定が少し長くなりましたが、集会は終了しました。
私は、次のことを訴えました。「①ロシア・ウクライナは、直ちに停戦せよ。それがウクライナに平和をつくる第一歩。いかなる戦争も否定する.それがヒロシマの心。②新しい戦前が始まったと言われる。戦前は軍部の暴走によって誤った戦争への道を進んだと言われているが、今は内閣の暴走によって戦争への道を突き進んでいる。この暴走を止めるのは、国会の役割。しかし、今国会がその役割を果たしているとはとてもいえない。軍事力の強化では平和を作ることはできない。再び過ちを繰り返さないためには、主権者である私たちが、声を上げ続けよう」
原爆ドーム前での集会を終えた参加者350人は、「ウクライナに平和を 戦争は今すぐ止めろ、核兵器を使うな、大軍拡はいやだ、大増税もいやだ、憲法9条を守れ、憲法改悪反対」などのシュプレヒコールをしながら、八丁堀の岸田文雄事務所をめざしてデモ行進を行い,現地で流れ解散となりました。
いのちとうとし
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