ミャンマー(ビルマ)の今を知る写真展―ミャンマーを忘れないで
ミャンマーを支援する会主催の「ミャンマー(ビルマ)の今を知る写真展―ミャンマーを忘れないで」が、30日午後9時までの日程で、袋町の「まちづくり市民交流プラザ エントランス展示スペース」(南棟1階)で開催されています。
私も写真展が開始された24日の午後3時ころに、NHKが取材している会場を訪れました。
2021年2月1日のミャンマー軍による軍事クーデターから間もなく2年がたちます。ミャンマーでは、軍事クーデターに抗議し、民主化を求める市民は民主主義を取り戻そうと不服従の抵抗を続けています。しかし、ミャンマー国内では、その方向とはま反対の事態が続いています。軍による市民への暴行・不当逮捕はやりたい放題、そして今や内戦状況になっています。
今回の写真展は、いま起きている軍による弾圧の現実と、命がけで戦っているミャンマー市民の様子を広く知ってもらいたいとの思いで企画されたものです。
会場には、「①これまでの経過②現在起きていること③ビルマ難民キャンプ教育支援④軍事クーデターが起きるまでのミャンマー」などの様子がわかる約120枚の写真などが展示されています。
NHKの取材を終えたアウン・チーミィンさん(広島市立大学留学生)が、私にもいろいろと説明をしてくれました。
上の写真は、アウンさんの生まれ故郷・マグウェ地方で昨年末に軍によって集落が破壊された様子を写した写真です。上段の2枚は、アウンさんのいとこの家が壊された写真です。この写真では見にくいのですが、左側が攻撃されるまでのいとこの家、右側は軍によって破壊され、瓦礫の山となった家があった場所です。ここに掲示されている6枚は、いとこから送られてきたものですが、この集落だけでも30軒の家が破壊されたそうです。
「PDF(国民防衛隊)」とタイトルの付けられたこれらの写真には、非暴力の抵抗運動を続けていた市民が、国民防衛隊を組織し、抵抗している様子が映っています。この写真は、PDFに参加しているアウンさんの友人から送られてきたものです。
8枚ある写真の真ん中にミャンマーの地図が描かれた一枚がありますので、それを拡大しました。
アウンさんによれば、この地図は軍によって燃やされた家の数を地域ごとに示したものです。数字は、ミャンマー語で表示されているのでわかりにくいのですが、アウンさんの解説によれば、ミャンマーの地図の左側一番上の「サクイン」という地域が燃やされた家が一番多く27,496の数字が書かれています。アウンサンの生まれ故郷「マグウェ」は、「サクイン」の南側に隣接していますが、7,818の数字が書かれています。
地図で白くなっている部分のうち、真ん中は首都のネービードーで、左下は、旧首都のヤンゴン周辺です。ミャンマーは、135ともいわれる民族がすんでいますので、少数民族が住む地域での破壊が続いていることが想像できます。
今では、マスコミもほとんど取り上げることのないミャンマーでいま起きている事実を知り、私たちに何ができるかを考えさせてくれる写真展です。ぜひ多くの人に訪れてほしいと思います。
いのちとうとし
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