働き方改革
「取分け働き方については、在宅勤務やリモート会議が普及し昔とは大きく変わったように感じます。その中でも昨年発表されたNTTの新人事制度は時代の変化を端的に表したもので、その革新性に驚きました。例えば、勤務場所は原則自宅で、出社は通勤ではなく出張扱いで旅費が出るというものです。札幌在住の社員が本社へ異動になっても、転居する必要はなく、そのまま札幌の自宅で仕事を続け、自分が所属する本社に出社する時は出張扱いで旅費が出るという制度です。私たちの時代には想像もできない大変なパラダイム変革です。どちらかと言えば保守的なイメージの強いNTTグループが他社に先駆けて20世紀型の雇用制度、働き方から脱皮して、このような社員本位の新制度を導入したことをOB・OGとして誇らしく感じたのは私だけではないと思います。」
これは、NTTデータ同友会からメールで送られてきた「年頭のごあいさつ」の中の一文です。
NTTデータ本社ビル
私は、20代から30代の初めまで電電公社の中国データ通信部(現在のNTTデータ)で、ある銀行のオンライシステの開発(プログラム作成)に携わっていました。中国データ通信部には、1981年までのわずか10年ほどしか在職しなかったのですが、皆さんのご理解で、電電公社、NTTデータの退職者組織であるNTTデータ同友会の一員として中国支部(本部の他に8支部がある)の活動に参加しています。ここ数年は、コロナの影響で様々な企画が中止となっているため、なかなか会員のみなさんとお会いすることができないのですが。
最近「働き方改革」ということが言われ続け、特にコロナの影響でオンライン在宅勤務が増えたということをニュースで何度も耳にします。
それにしても、この内容にはびっくりです。このあいさつ文は、データ同友会の会長が書かれたもので「このような社員本位の新制度を導入したことをOB・OGとして誇らしく感じたのは私だけではないと思います。」ということばにすぐには共感できないのですが、ここまでの変化にはただびっくりするだけです。本社に出社するのが出張扱いで、旅費が出るというのですから、いいことづくめのようにも感じられます。
しかし、私がこの文章を見てまず頭に浮かぶのは、オンラインの在宅勤務もそうですが、全てが自己管理ということになるので、労働時間の管理は?、そして健康障害が起きた時には、だれの責任になるのだろうかということです。
今春闘は、賃上げが大きな課題になっていますが、それとともに働き方改革も進められると思います。しかし、それが本当に社員本位になっているのかどうかは、しっかりと見極めることが必要な気がします。そして労働組合の役割も厳しく問われることになります。
そんなことを考えた「年頭のごあいさつ」文でした。
いのちとうとし
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