また枯れてしまうのか「アスナロ」の木―被爆者の森
3月16日のブログ「アスナロ」の木が植え替えられました―被爆者の森: 新・ヒロシマの心を世界に (cocolog-nifty.com)で石川県の被爆者団体から贈られた「アスナロ」の木が、植え替えられたことを紹介しました。
ところが、このアスナロの木が、再びというか三度というか、またもや枯れ死の危機にさらされています。
先日、被爆者の森の木を管理する広島市中区維持管理課に別件で訪れたところ、最後に担当者から残念な話を聞くことになりました。
いいにくそうな感じで「最近は、時々被爆者の森を訪れて、樹木の状態をチェックしています。先日訪れた時に気がついたのですが、3月に植え替えたアスナロの木の上部が、茶色くなっていました。枯れ死させてはならないと思い、応急措置として水をやったりして何とか元気になるように気をつけていますが、どうも様子が変なのですよ。今後も継続して養生することにしていますので、もう少し様子を見たいと思っています。まだ様子を見ている段階ですが、枯れ死ということも考えなければなりません。」との話です。
私が、「枯れればまた植え替えてくれますよね」と問うたところ、「もちろんそうしますが、今回は、少し原因を考えなければならないと思っています。例えば、アスナロそのものが、広島の気候に合わないのか、苗木に何か問題があるのか、土壌の問題か?色々と考えられますので、今度はそこをはっきりしたうえで、次の手立てを考えなければならないと思っています。」
この話を聞きながら思い出したことがあります。昨年の植え替えに立ち会った時、苗木を植えるために掘られた穴の縁の土には、壊れた瓦のような瓦礫があったような気がします。
そのことを担当者に伝えると「そのことも充分に考えられます。周囲の土壌が悪いため根が張らないことが原因かもしれませんので、そのことも含めて原因をはっきりさせたいと思います。」
昨日、ある行事に参加して被爆者の森付近を訪れる機会がありましたので、アスナロの木を見に行きました。
先日、担当者から聞いていた状態よりも、もっと樹勢が弱っているように感じました。葉が枯れて茶色となっている部分が多くなっていますし、茶色になっていない葉も、植栽時の鮮やかな深緑の色が失われ、灰色っぽくなっています。
広島市の担当者は、「これからも、何度も現地に行き、状態を確認しながらできる対応をしていきたい」とのことでした。何度か枯れた木ですので、担当者の適切な措置で、樹勢が何とか回復することを祈るばかりです。
いのちとうとし
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