フィールドワーク「安野発電所への中国人強制連行」-その1
原水禁世界大会のバスツアー「安野発電所への中国人強制連行・中国人被爆の歴史を歩く」で案内役をお願いしている川原洋子さんが、10月9日に共同通信の記者のための「安野発電所への中国人強制連行」のフィールドワークを行うことを知り同行させていただきました。
毎年10月に行われる「安野 中国人受難之碑」前で行われる「中国人受難者を追悼し平和と友好を祈念する集い」には、ほぼ毎年参加していますので、中国電力安野発電所のフィールドワークには参加してきました。しかし、強制連行された中国人が働かされた約8kmといわれる導水トンネルに関わるフィールドワークには、参加したことがありませんでした。
今回のフィールドワークでは、中国電力の職員に案内してもらって「発電所のある坪野から種々井口の土井までの間にある9カ所の導水トンネルの堀り口を訪ねる」という企画でしたので、一度は訪ねてみたいと思っていましたので、直前でしたが無理をお願いしました。
今回のフィールドワークの参加者は、川原さん、共同通信の記者、そして運転手を兼ねて参加された中さん、それに急きょ参加した私の4人です。
8時半に西区中広で集合し、中さんの運転で中国電力安野発電所をめざし、午前9時半前には、現地につきました。早速、川原さんの案内が始まりました。
いつも見る景色です。発電所に上方から2本(実際には3本に見えるが)の導水管が、のびています。左側が1号導水管、右側が2号導水管と呼ばれています。右側の2号と呼ばれている導水管が、最初にできた導水管です。完成時には、すでに中国人労働者は帰国していましたので、写真に写っている導水管そのものの建設に携わったわけではありませんが、ゆかりの施設ということになります。
そうしている間に案内をしていただく中電の職員が来られましたので、「安野 中国人受難之碑」で合流しました。今年は、10月23日に中国人受難者を追悼し平和と友好を祈念する集い」が行われますので、碑のすぐ周りのグリ石の間から芽を出している草だけ少し刈り取りをしました。碑の周辺は、夏に中電のみなさんが草刈りをしていただいたとのことで、綺麗な状態です。すぐに送水管の上部にある貯水槽まで移動しました。
久しぶりに上ると、急な石段に想えます。途中で息を整えながら、貯水槽にたどり着きました。
今日は、発電がおこなわれていないようで、水の流れが止まっていました。
導水トンネルの出口です。ここは何度か訪れた場所です。この場所から写されたと思われる当時の現地の写真です。原水禁大会のフィールドワークで配布される資料からの引用です。
写真の右上に立つ木造の建物(G、Fの記号がる)のうち一番手前の平屋の建物が中国人収容所です。現在は、民家が立っています。
下から見た時ちょっと気になっていたのが、導水管の番号の付け方です。素人考えでは、建設された順番に番号が付けられるのが普通だと思っていたのですが、この導水管に番号は、逆になっています。不思議な気がしましたので、案内していただいた中国電力の人に訊ねました。簡単明瞭な答えでした。「発電所の施設では、上流側から番号を付けることになっています。」
同行した川原さんも「今までも不思議な気がしていたのですが、やっと謎が解けました」とことでした。
安野発電所附近の見学を終え、いよいよ今回のフィールドワークの主目的である「導水トンネルの堀り口」を訪ねるため、移動を開始しました。
「導水トンネルの堀り口」の様子は、明日紹介します。
いのちとうとし
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