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« 平和と民主主義、核廃絶へ決意新たにー平和運動センターが第28回定期総会開催 | トップページ | 2022.10月のブルーベリー農園その4 »

2022年10月30日 (日)

やはり残すべきだった被爆石

旧広島市民球場跡地では、現在旧広島市民球場跡地整備等事業「NEW  HIROSHIMA  GATEPARK」の工事が行われています。

今日は、「NEW  HIROSHIMA  GATEPARK」の可否がテーマではありません。この公園の西側に作られることになっている「ピースプロムナード」のことです。

2022041102

大成建設ホームページより

「ピースプロムナード」は、上の写真の左側(公園部分の西端)に真っすぐ延びる歩道のようです。

事業概要資料には、このピースプロムナードについて、次のように書かれています。

「平和軸をつなぎ、未来の平和をつくるシンボルとなる」

「被爆敷石を用い、様々なゾーンや体験を紡ぐことで、未来の平和を作るシンボルとなる」「風格ある未来への平和の象徴として『ピースフロムナード』を設置。被爆敷石や桜並木などで平和軸を顕在化」

そして、そこには、完成時のイメージ図が示され、その図の中には「石張り舗装の一部に被爆石を使用」の文字が書き込まれています。

Photo_20221029214601

上の図の一番奥に原爆ドームが描かれていますので、平和公園から続く平和軸を延長した歩道として設計されていると思われます。

NEW  HIROSHIMA  GATEPARK」の紹介が長くなりましたが、ここからが本論です。

被爆石が歩道にはめ込まれ、活用されることには賛成です。

「どこの被爆石が使われるのか」広島市に問い合わせると、「広電が所有する路面電車の被爆敷石」との答えでした。

広電の路面電車の被爆敷石は、私も寄贈を受け、2010年にドイツのポツダムに完成した「ヒロシマ・ナガサキ広場の記念碑」として活用したことがありますのでよく承知しています。

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右側の四角な意思が広電の被爆敷石

 今回の「旧広島市民球場跡地整備等事業」は、広島市では初のPark-PFI事業(公園に施設を設置して運営する民間事業者を公募により選定する制度である)として進められています。複数の企業が参加する事業ですが、その一つに広島電鉄の名前がありますので、広電の路面電車の敷石が使用されることになったと思われます。

ここで思い出すのが、昨年のサッカースタジアム予定地の発掘調査です。ほぼ完全ともいえる貴重な旧陸軍の輜重隊跡が発掘されましたが、広島市は、その一部を切り取り保存するとしただけで、他の多くは破棄しました。

私は、その当時、広島市に対し「全てが保存できないのであれば、被爆石はきちんと保存し活用すべきだ」と何度も要請してきました。

しかし、広島市は、切り取り保存部分とその予備の被爆石を除いて、全て産業廃棄物として処分してしまったのです。私たちがそのことを知ったのは、全ての発掘調査が終わった後でした。

広電の被爆敷石が使われることに異論をはさむものではありませんが、この「ピースフロムナード」は、サッカースタジアムへ通じる道ですから、そこから発掘された旧陸軍の輜重隊跡被爆石が使われれば、より意義があったのではないかと思います。

仮にこの場所で使われなかったとしても、こうした活用方法はいくらでもあったように思います。やはり貴重な被爆石が、産業廃棄物として廃棄されたしまったことは、返す返すも残念なことだったと改めて感じます。

いのちとうとし

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