久しぶりの「3の日行動」
7月は選挙、8月は原水禁大会のため実施できなかった広島の「3の日行動」が、「戦争させない・9条壊すな!ヒロシマ総がかり行動実行委員会」の呼びかけで、昨日午後5時30分から少し小雨の降る時間もありましたが1時間、本通電停前で実施されました。
7月の参議院選挙の結果、黄金の3年間が始まったといわれていますが、現在の政治状況は、安倍元総理の国葬問題、旧統一教会と自民党との深い関係が明らかになったことなどによって岸田政権の支持率は急降下し、政治への不信が増大する結果となっています。
今月の「3の日行動」は、そうして政治的背景を受けて、それぞれの立場から訴えました。私も憲法問題でのアピールを行うことになりましたので、次のようなことを話しました。
一つは、「選挙の争点では、候補者も有権者の候補者選択の条件でも第5位にしか過ぎなかったにもかかわらず、なぜか開票報道のメルクマールでは『改憲』になってしまっていたことの不思議」、二つは「いま野党が憲法の第53条『いづれかの議院の総議員の四分の一以上要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない』に基づいて臨時国会の開催要求を行っているにもかかわらず、開催しないのは憲法違反だ」ということです。確かに憲法では、議員の臨時国会の開催要求に対し、「いつまでの開催しなければならない」と明記されていませんが、これだけ何度も憲法無視が繰り返されるのですから、「国会法」を改正するなど「憲法第53条の実態化」の協議が進められるべきです。
9月の「3の日行動」で一番の中心テーマはやはり「安倍元総理の国葬」問題です。
この「3の日行動」は、2015年9月19日に当時の安倍政権が、憲法違反の「安保法制」を強行採決によって成立させたことに抗議する行動として始まったのが「19日行動」でした。現在はその行動を継承しつつも今後は改憲が争点になるということで毎月3日に行動することに変えて実施することになった行動です。
ですから、憲法違反、民主主義無視の政治を続けてきた「安倍元総理の国葬」に反対する思いを訴えるのは当然のことです。
私は、安倍元総理が進めた政治の問題点は、憲法違反などよりも、ある意味ではそれ以上に問題だと思っていることは、安倍元総理が、「桜を見る会」問題が論議された2019年11月から20年3月までの国会審議で、118回ものウソの答弁を行うなど、国会論議を軽視したことだと思っています。
私は、こんな安倍元総理が本当に国葬に値するのか、絶対に値しないと思っています。「国葬を行う基準」が明らかになっていませんので、判断は難しいかもしれません。しかしそうであればあるほど、国民がどう考えるのかは重要です。
少なくとも現時点での世論調査では、半数以上の人が「反対」の意思を示しています。その反対の意思の中には、今まで書いた理由だけでなく、「森友問題」「加計問題」なども当然含まれていると思います。そして、場合によれば「旧統一教会」問題が大きいかもしれません。安倍元総理は、この問題の中心にいた人物なのですから。このことだけでも「安倍元総理の国葬」は行うべきでないといえます。
「3の日行動」への参加は、改めて政治のありようを考える機会になりました。
行動開始直前から小雨が降るあいにくの天気でしたが、約50人の参加がありました。土曜日の夕方本当にご苦労様でした。
いのちとうとし
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