不思議な石碑
平和公園には、世界各地、国内各地から贈られた樹木が茂っています。
これらの樹木には、これまでに何度かこのブログでも紹介しましたが、QRコードのついた「説明版」が付けられ、その由来が分かるようになっています。
最近平和公園を散策していて気付いたのですが、この「説明版」とは別に、寄贈者が置いたと思われる石碑がいくつかあります。
ところが、原爆資料館と国立追悼祈念館の間の緑地帯で、石碑はあるのですが、それに該当すると思われる樹木が見つからないものがあることに気づきました。
その一つが、国立追悼祈念館のすぐ南側にある昭和36年(1961年)に西ドイツ教授団から贈られた「オーシュナラ」の石碑です。
石碑の後方には、該当する木がありません。裏側に廻ってみましたが、それらしき樹木の痕跡も見つけることができません。
この石碑の少し南側には、昭和50年(1975年)に長崎市から送られて「ナンキンハゼ、アジサイ」の石碑があります。
この石碑の後ろにも、それらしき樹木が見当たりませんが、すぐ左後ろに緑色のコーン3本で、保護されているような様子が見えますので、後ろに廻ってみました。
このコーンで囲われた部分の地表に、樹木の切り株の根元部分が残っており、そこに小さな緑のものが目に付きます。
近づいてよく見ると、切り株と思われる部分の写真の手前に、複数の発芽が見えます。株の様子からナンキンハゼの切り株だと想像できます。
実は、この石碑は一週間ほど前に気づき、一度写真を撮ったことがあります。
この時の写真には、石碑の左側には、コーンは映っていません。後ろに廻って切り株らしきものが残っていることは確認したのですが、この切り株が該当するのかどうかは判別できませんでした。もちろん芽が出ていることは全く気がつきませんでした。
この10日間の間に、ひこばえと思われる芽が出たことに誰かが気付き、広島市がコーンを置いて保護することになったと思われます。
この二つの石碑に刻まれた3本の樹木は、枯れたり折れたりしたものと思われます。
平和公園に供木として植えられた樹木は、植樹後は広島市に寄贈され、広島市が管理することになっています。
これらの樹木が、いつ枯れたのか、その後の対処はどうしようとされているのか、樹木が元気だったころの写真はないのかなど、詳しい情報を知りたいと思い広島市の担当課である公園維持課に問い合わせたところ、「全てをお答えするのには、少し時間がかかるので持ってほしい」との返事がありました。
このすぐ近くにある「峠三吉の碑」の後ろ側にあるバラの木も、その棚の大きさに比べ、新しく植えられたと思われるやや小さめの1本しか残っていません。これも気になりましたので、このことも一緒に問い合わせています。
これまでの問い合わせに対しては、担当者には丁寧に対応していただき、いくつかの情報を得ていますが、誤解を与えることがあってはいけませんので、きちんとした情報は、広島市からの回答を待って紹介したいと思います。
この日の散策で、意外なものを見つけました。
曼珠沙華の花です。後ろに写っている建物はレストハウスです。こんな場所で曼珠沙華を見つけたのは初めてのことですので、写真を1枚撮りました。
いのちとうとし
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