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2022年9月 9日 (金)

長崎朝鮮人原爆犠牲者追悼式への「追悼の挨拶」

長崎市の爆心地公園の一角に「追悼長崎原爆朝鮮人犠牲者」碑があります。この碑の詳細は、別の機会に紹介したいと思いますが、碑は1979年8月9日に建立されました。

以後毎年、8月9日の午前7時30分から追悼早朝集会が開催されています。その追悼式には、ここ数年(私の記憶では3年前から)、朝鮮民主主義人民共和国の朝鮮原爆被害者協会から「追悼の挨拶」が送られてきています。

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今年の「追悼の挨拶」がようやく入手できました。原文は、ハングル文字ですが、朝鮮総連のみなさんが日本語に訳された全文を、ちょうど一月遅れになりましたが、紹介します。


朝鮮人原子爆弾被害犠牲者追悼会実行委員会貴中

 人類史に二度と起こってはならない原子爆弾の惨禍が深く刻まれたこの日、日本の地で倒れた数万人の朝鮮人犠牲者たちの魂を慰労し、追悼の挨拶を送ります。

国を奪われ、恨み大き異国生活、徴用生活に悔しい思いをしていた我が朝鮮同胞たちが、理不尽にも原子爆弾の洗礼に無残に犠牲となった日から77年の歳月が流れました。

10年もたてば江山も変わると言いますが、その江山が7回も変わってもなお、血肉の懐に戻れぬまま、異国の空を彷徨っている同胞たちの魂を思うと、祖国の人民たちも心の痛みを堪えることができません。

日帝の銃剣により日本の地に連れていかれたせいで、他人の頭に落ちた火の玉をかぶり、悔しく焼け死んでいった我が同胞たち、火炎の中で消えゆく解放の希望、帰郷の船道を必死に探しながら目も閉じることができず息絶えていった我が同胞たちでした。

さらに心苦しいのは、苦しみながら生き残った朝鮮人原子爆弾被害者たちですらも、日本当局の民族排他主義、反共和国敵視政策により、当然受けられるはずの医療上の幇助と支援を満足にもらえず、2重3重の精神肉体的苦痛を受けていることです。

原子爆弾が落ちた直後にも、朝鮮人と日本人を分け隔て、被害者治療において民族差別を行った日本は、我が共和国を敵対視して祖国に渡ってきた我が原子爆弾犠牲者たちを全面無視、全面排斥する破廉恥な態度をとっています。

まさにこのような日本であるから、世界的な大流行伝染病が取り巻くこの動乱の時期に、小さな医療支援からすらも朝鮮学生を排除する非人間的な行動を恥ずかしげもなく行っているのです。

しかし、罪は犯した者のもとへと行き、悪行には、懲罰がつきものです。

日本がどのような汚い手段を使って、朝鮮人原子爆弾被害者問題を含む過去に犯した反人倫的犯罪の清算を回避しようとしても、このような大きな罪悪に対する責任から絶対に逃れることはできないでしょう。

我が国と我が民族を40余年間も独占し、840万余名の無辜な朝鮮青壮年たちを強制連行し100万余名を虐殺し、20万余名の朝鮮女性たちを性奴隷として連れて行ったばかりか、数万名の朝鮮人たちに原子爆弾被害まで負わせたその罪悪の代価を必ずや支払うことになるでしょう。

われわれは、民族の多大な苦痛と犠牲の歴史を永遠に記憶し、苦しみながら倒れた全ての犠牲者と被害者たち、遺族たちの恨みを必ずや晴らすことでしょう。

積もりに積もった怨恨に眠れずにいるであろう異国の地の全ての朝鮮人原子爆弾被害犠牲者たちの魂が、血肉の情と愛を込めて送る祖国の人民たちの慰労の中で少しの間だけでも安息を得てくれることを心から願います。

朝鮮原子爆弾被害者協会

チュチェ111(2022)年8月9日


 

残念ですが、広島には「朝鮮人」の文字が入った慰霊碑はありません。いつか、広島にも「朝鮮人」の文字が入った慰霊碑が建立されることを願っていますし、私もできる努力をしたいと思っています。

いのちとうとし

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