ベトナムの歴史(その14-2)
仏越戦争フランスによる過酷な植民地支配はじまる
アヘン戦争で清国の香港を割譲させ莫大な賠償金を手にしたイギリスを見たフランスは1847年2月26日、ダナン港のベトナム艦隊5隻を撃沈するなど砲艦外交を繰り返し、阮朝を圧迫します。しかし、その後も阮朝の外国勢力に抗する政策は続けられ、1857年にはフランス人とスペイン人宣教師を処刑します。
フランス宣教師の処刑
1858年、これに対しフランス皇帝ナポレオン三世が布教、通商の自由宣教師に対する賠償請求をするためにベトナム遠征軍派遣を決定します。12隻のフランスとスペイン艦隊がダナンを襲い、3000人の海兵隊が上陸、ここからフランスによる本格的な植民地戦争(仏越戦争)が始まります。
1861年サイゴン上陸、翌62年6月5日、12ヶ条からなる「講和条約」によって屈辱的なフランス植民地時代が幕を開け、1867年6月25日、コーチシナ全域をフランス植民地と一方的に宣言します。
そして、フランスの植民地支配は日本とフランス両国による「二重の軛(くびき)」と呼ばれる時期を含め、1954年5月のディエン・ビエン・フーの戦いでフランスが敗北するまで続きます。
次号ではフランスの植民地下のベトナムを見てゆきたいと思います。
(2022年8月20日、あかたつ)
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