「せこへい美術館」に行きました
27日に被爆二世裁判を傍聴した後、県立美術館に行きました。目的は、7月25日から31日まで地下の県民ギャラリー展示室5で開催されている「せこへい美術館」を見るためです。
「せこへい」とは、「世界の子ども平和像」の愛称ですが、広島では2001年8月6日に当時の広島市長秋葉忠利の協力を得て、旧広島市民球場南の緑地帯に完成しました。
「せこへい」をつくった人たちが中心となって毎年開催されているのが、「せこへい美術館」です。
これまでは、中区の旧日銀広島支店で開催されていましたが、今年は同建物が改修工事で使えないため、県立美術館での開催となったようです。
今年で21回目となる「せこへい美術館」の目的は、「子ども」と「平和」にふさわしい作品を集めて、広く世界に核と戦争のない世界をアピールすることです。(チラシより)
日本の子どもの作品だけでなく、イラク、カザフスタン、カンボジア、パレスチナなどの子どもの作品も展示されています。
メインの作品は、二つありました。
一つは、「ボディ・マップ」と呼ばれる作品です。畳一帖大の紙に被爆者の等身大の体の輪郭を型取って、その人の生まれたところ、被爆体験、伝えたいことなどを書きこみ、その人の思いを伝えようというものです。毎年新しい人の作品が加わっていますが、今年新たに5人の「ボディ・マップ」が制作されています。今月27日の中国新聞に、そのうちの一人豊永恵三郎さんの作品のことが紹介されていましたので、今年は余計に興味深く見ました。
もう一つは、会場真ん中ほどにある2本の柱に巻きつけられた「キッズゲルニカ」の作品です。
キャプションには次のように書かれています。
「この作品は戦争の悲惨さを描いたピカソの名作『ゲルニカ』と同じサイズ(3.6m×7.8m)のキャンパスに子どもたちが平和の願いを描く国際プロジェクト『キッズゲルニカ』一環で制作しました。(略)
ウクライナ戦争で苦しめられる子どもたちや市民の被害を報道で知って、アートで平和を訴えようとアトリエぱおの園児から美大受験生、そして一般市民の約200人が参加して、日本、ウクライナ両国の四季をイメージし、桜や銀杏、ひまわりや麦畑を描きました。ウクライナ人の母親を持つ平石英心さんとその親友岡野純大さんなどが、多数開いたウクライナ避難民支援のチャリティーコンサートに寄せられた『ウクライナとともに』のメッセージ約300通も花びらや葉に多言語で書いて反戦や平和の願いをアピールしています。」
ここ数年「せこへい美術館」に足を運んでいますが、今年も新しい作品が加わり、新たな展開の美術展となっていました。
コロナの影響でしょうか、県立美術館の地下にある5つの展示室のうち、2室しか使われていませんでした。
いのちとうとし
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