広島県の2022年第25代高校生平和大使
第25代となる今年の広島県の高校生平和大使は、県立国泰寺高校3年の荒川彩良(さら)さん、県立広島高校2年の岡本衣純(いずみ)さん、広島大付属福山高校1年の西川繭可(まゆか)さんの3人が選ばれました。
広島県では、4月14日に公募での参加呼びかけを開始し、締切日の5月6日までに、49人の応募(うち3名は、選考会に欠席)がありました。その後6月4日の選考会を経て、この3名が今年の高校生平和大使に選ばれ、6月8日広島市役所で記者会見を行いました。
6月4日に行われた選考会では、行事予定への参加の可能性や平和大使に応募した動機など3項目にわたる事前の調査表への回答や一人2分間のスピーチによる第1次選考で14人が選ばれ、その後面接が行われて、3人が選考されました。
左から荒川さん、岡本さん、西川さん
事前の調査表にはそれぞれの熱い思いが書かれていますが、その中で今回選ばれた西川繭可さんの応募動機の一部を紹介します。
「小学校5年生の平和学習で、語り部の方から戦争体験や被爆体験を聞く機会がありました。私よりももっと小さいころの体験を今でも涙を流しておられる姿に、私が戦争を恐れるより何とかして思いを受け継がなければ、未来を変えるために行動しなければいけないという気持ちが芽生えました。その時、私と同じ小学校の先輩が、高校生平和大使になったおられることを教えてもらいました。〝微力だけど無力じゃない“と訴え続ける平和大使の活動に、これなら私にもできるのではないかと確信し、5年越しの思いで応募しました。」
こんな強い思いを持っている西川さんですから、必ず高校生平和大使として、がんばってくれるものと思います。もちろん他の二人にも同じ期待をしていますが。
選ばれた西川さんと岡本さんは、被爆4世ですが、今回の応募者の中には、その他にも被爆3世が5人、4世が7人いました。
高校生平和大使の歴史や今年の活動などについては、今日午後から広島で行われる全国の代表の結団式の報告で紹介したいと思いますが、今年は長崎市で初めて高校生平和大使が誕生してから、25周年にあたります。
ですから高校生平和大使の活動は、1998年に始まりましたが、広島県の代表が初めて選ばれたのは、2005年第8代高校生平和大使からです。広島県の最初の高校生平和大使は、当時三原東高校の3年だった西迫駿さんでした。第8代高校生平和大使としては、神奈川県の高校生も選ばれており、翌年からは長崎県以外からも高校生平和大使が誕生しましたが、広島県からは、しばらくの間途絶えていましたが、2011年(第14代)になって、可部高校3年の下岡美都穂さんが選ばれて、ようやく復活し、現在に続いています。
これまでの広島県の高校生平和大使は、独自の行動と共に私たち原水禁運動の様々な活動にも参加し、大きな役割を果たしてきました。若い高校生の原水禁運動への参加は、私たち原水禁の活動にとっても大きな力となっていますので、第25代に選ばれた3人の高校生平和大使も、様々な場で活躍してくれるものと期待しています。
いのちとうとし
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