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2022年6月19日 (日)

広島平和記念公園被爆遺構の保存を促進する会、最後の要望書を提出して活動を終了

広島市が、2017年に「平和公園内の旧中島地区の被爆遺構の展示」を決めて以降、より良い遺構展示となるよう市民の意見を反映させたいとして同年4月に発足した「広島平和記念公園被爆遺構保存を促進する会」(以下「促進する会」)は、昨日午後2時から原爆資料館メモリアルホールで、総会を開催しました。

総会に先立ち、かねての懸案であった鈴木康之先生(広島県立大学教授)の記念講演「被爆遺構展示館の意義と課題」を聞きました。

その後総会が行われ、事務局を担ってきた多賀俊介世話人代表から、これまでの経過の報告と今後の会の進め方「広島市に最後の要望書を提出し、促進する会は今日で解散する」が提案され、全体で確認し総会を終了しました。参加者は、40人でした。

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ここ2年余り、コロナ感染のため、会員全体で討論する場を持つことはできませんでしたが、7人で構成する世話人の会議は、この間52回開催し、その都度提言や要望をまとめ、広島市と協議を重ねてきました。残念ながら、展示されることになった遺構が、あまりにも小さいことや住んでいた人の特定など、課題は残りましたが、一定の役割を果たしたと思います。以下に総会で確認された、広島市長あての要望書を掲載します。


旧中島地区被爆遺構展示整備事業への取組に対する要望書

 貴職におかれましては、平和行政、とりわけ核兵器廃絶実現のために、日夜ご尽力されていますことに心から敬意を表します。また、常日頃から提唱されている「迎える平和」に繋がる平和記念公園における旧中島地区被爆遺構の展示整備事業にも取り組まれてこられたことに感謝申し上げます。

 さて、本年3月26日に「被爆遺構展示館」が正式オープンしました。初めての被爆遺構保存・展示事業として市民の期待は高く、当会は2017年の設立時より、良い物になるよう繰り返し市に提言を重ねてきました。しかし、多くの課題が残されました。今後は、この課題の解決にしっかり取り組んでこそ、この「被爆遺構展示館」建設の意義が高まると考え、以下要望いたします。

1、当会が当初から求めてきた「被爆遺構展示館」の場所にあたる所の元住民の特定については、市もその必要性は感じていると伺ってきています。特定について引続き努力し経過を随時明らかにして下さい。そのためにも、当会が提供した資料をきちんと評価し活用するようにして下さい。

2、被爆遺構展示館」開館から約3か月が経過していますが、来館者が多いとは言えない状況であると思います。歴史的に初めてのこの施設の評価をいっそう高めるためにも市民の声を引続聞き、来館者が増える努力を続けてください。そのためにはこの施設を所管する平和推進課が、平和記念資料館など他の近隣施設と所管を超えて連携を深める努力を積極的に行って下さい。

3、当施設の整備に関わった考古学専門の懇談会委員から、今後の永続的な施設管理体制の構築が重要であるとの指摘があります。これまで他の施設で、完成したもののその後の管理体制が不十分なため貴重な遺産が損なわれた例が多くあるとのことです。これから世界中の方が、また次世代の方が来館されることを念頭に、しっかりした施設管理体制を作って下さい。

多くの人たちが訪れ、少しでも被爆の実相に触れることのできる「被爆遺構展示館」となるよう広島市のさらなら努力が求められています。


広島県原水禁は、この問題には資料館下の発掘で被爆遺構が確認されてすぐに、広島市長に保存を求めてきました。その経緯があり、私も「促進する会」に参加し、世話人の一人として活動してきました。

 いのちとうとし

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