「第33回ヒロシマの旅」
毎年、各都県で「反核平和の火リレー」を実施している平和友好祭実行委員会が主催する「ヒロシマの旅」が、昨日と今日の二日間広島市内で実施されています。
昨日は、午後5時からアステールプラザで開会集会が実施されました。私も広島県原水禁を代表して参加した、激励のあいさつを行いました。広島県平和運動センター佐古正明議長も参加されました。
この「ヒロシマの旅」の主目的は、各地で実施する「反核平和の火リレー」で走り継ぐ「平和の火」を平和公園の原爆慰霊碑の後ろで、世界の核兵器が亡くなるまで燃え続ける「平和の灯」から採火し、各地に持ち帰ることです。
もちろん「平和の火」を採火するだけでなく、「ヒロシマの旅」と名称がついているように、原水禁運動の原点である「被爆の実相」を学ぶことも重要な課題となっており、多くの時間が割かれています。
この「ヒロシマの旅」は、これまで2泊3日の日程で開催されていましたが、コロナの感染が拡大して以降、ここ3年間1泊2日の日程で開催されています。しかも、一昨年、昨年と2年間、秋の開催となっていましたが、今年は、実行委員会の努力もあり、「反核平和の火リレー」がスタートする前の5月開催が実現しました。今年の参加者は、コロナ過ですが、スタッフや県内を含め12道県54名です。
今年の日程は、次のとおりです。
一日目(午後1時半受付開始)
・被爆電車に乗り二人の被爆体験を聞く
・平和記念資料館の見学
・開会集会後、反核映画「ヒロシマ・母たちの祈り」鑑賞
・講演「大久野島で起ったこと」講師:山内正之さん
2泊3日の時は、大久野島訪問も実施されていた
二日目
・被爆証言を聞く 講師:平野貞男さん(広島県被団協)
・碑めぐり
・採火式
・集約集会(12時30分に全日程終了)
タイトなスケジュールですが、毎年、参加者はメモを取りながら熱心に参加する姿が印象的です。
昨日の開催集会には、「核兵器禁止条約」の第1回締約国会議が開催される今年、一方ではロシアのウクライナへの軍事侵略で、プーチンの「核使用発言」により、世界は核危機を迎えました。さらに、日本国内でも「核共有」発言が公然と行われるなで、かつてない核状況の中で、「反核平和の火リレー」が、実施されることになりますので、この「ヒロシマの旅」で持ち帰った「平和の火」が、各地の市民の反核の思いに火をともしてくれることを願わずにいられません。
今年は、幸いにして二日間とも天候に恵まれ、有意義な「平和の旅」となったようです。
いのちとうとし
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