「ヒロシマ、顔」写真展に行ってきました。
昨日午後、中区八丁堀のギャラリーGで開催されていた「1945年8月6日。あの日まで。あの日から。『ヒロシマ、顔』写真展」に行ってきました。
この写真展は、ANT-Hirosimaが、2020年から被爆者の人生を写真冊子や映像で記録するプロジェクトの一環として開催されたものです。
会場には、写真家の石河(いしこ)真理さんが撮った10人の写真が並んでいます。
会場内の写真は、撮影禁止ですので紹介することはできませんが、会場の外からは撮影OKということでしたので、入り口付近から撮影しました。
遠めですが、一番右側に昨年4月に亡くなられて被爆者の岡田恵美子さんの写真を見ることができます。10人の中には、私もよく知っている被爆者の顔もあります。みんな少し笑顔の写真です。写真手前に写っている看板の「ヒロシマ、顔」の文字は、
中国新聞で一昨日最終回を迎えた「生きる」の被爆者で書道家森下弘さんが書かれたものです。森下弘さんも10人のうちの一人です。
会場には、石河さんのメッセージが掲示されていましたので紹介します。
「ヒロシマの顔」に寄せて
ある日、小学校の図書館に
辛いことがあった子どもが一人でやってきて
本棚にある‟ヒロシマ、顔“の一冊を手にする
そして 優しい顔に出会い 直接話しかけられるように
その言葉が聞こえてくる
そんな伝え方があったらいいなと思っていました
なるべく直接出会い 子どもたちにはなしかけてもらいたい
その大切な出会いのお手伝いになるのが写真だと思いました
撮影の時に感じたものが そのままこの一冊に乗り 伝わっていけばいいなと
小さな子どもたちにこの声が聞こえたら。
広島で育ち‟伝える“という言葉を追い続けてきました。
‟伝える“はいつも私の心の中で形を変えながら問いかけています。
お一人お一人の放つ暖かさが伝わることは
人間の尊さが伝わることだと心から信じています。
撮影の時 みなさまがそれぞれ先立たれた方々の声を伝えようと
大切なことを伝えようとカメラのレンズを見つめてくださいました。
石河さんの写真撮影と共に若い人たちが、被爆者のはなしを聴き取り写真冊子や映像となって残されていくことになります。会場では、すでに映像化が終わった岡田恵美子さんと李鍾根さんのビデオが流れていました。
会場の都合で、会期は3日間でしたが、多くの人が訪れられてようです。私が会場にいる間にも次々と人が訪れていました。9月には、少し会期を長くして袋町の市民交流プラザで写真展が開催される予定だそうです。今回見逃した人には、ぜひその機会に訪れてほしいと思った写真展でした。
いのちとうとし
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