平野薫作《傘》
ヱビデンギャラリーの「どこかで?ゲンビ」第3弾として展示されている平野薫さんの《傘》の紹介です。
平野さんは、古着や布製の小物などを糸の一本一本にまで分解し、それらを展示空間の中に再構成するインスタレーション(ある特定の空間や室内屋外などにオブジェや装置を置いて空間を構成し、場所や空間全体を作品として体験させる芸術)を制作する作家です。
今回のモチーフは、傘です。傘をもともとの素材である糸の状態に解き、結び直して再構成されています。
作品解説によれば、県内の色々な場所から忘れ物の傘を譲り受け、それらを解き、作品したものです。今は5本の傘で構成されています。吉和、石内北、大塚東、西白島、比治山の地名が読み取れます。
私が会う約束をしている5月末には、加計の傘が加わりますので、最終的には6本の傘が並ぶことになります。
傘の骨組みに解かれてつなぎ合わされた布が、垂れ下がっています。糸状にまで細くなっていますので、どれだけの時間がかかるのか?想像するだけでも大変だなと思いました。
日中は道路に面したガラスに周りの景色が映るため、スマホで撮影しようとしても作品が綺麗に写りません。日没後3時間は、照明が付くということでしたので、夜再び訪れ写したのが、下の写真です。
全体の様子を感ずることができるように写すことができました。
百聞は一見に如かず、会期は、9月25日までですので、ぜひ訪れてほしいと思います。
ヱビデンギャラリーに現代美術館の「どこかで?ゲンビ」が展示されるのは、今回が第3弾ですが、ここには以前から現代美術作家の作品が展示されていました。
現代美術作家の作品は、どうしても紹介する場所が限られている中で、こうした展示スペースを提供されている持ち主のヱビス電材社に拍手を送りたいと思います。
いのちとうとし
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