「あれは何ですか」―被爆遺構展示館
「『あれは何ですか』と問われることがあるのですが、説明できなくて困っているのです。ご存知ないですか?」
5月9日の「連休最終日の平和公園: 新・ヒロシマの心を世界に (cocolog-nifty.com)」で紹介した「被爆遺構展示館」を訪れた時、ガイドの方から問われたことです。
遺構の右奥隅に白いものが見えます。
赤枠の部分
建築解体現場などで廃棄物を入れるために使われるビニール袋の端切れのように見えますが、私もはっきりしたことが答えられませんでしたので、「市の担当者に聞かれたらどうですか」と返事をして、その時は終わりました。
このガイドさん、来館者に積極的に解説をされていましたので、ずっと気になっていたようです。
私も少し気になっていましたので、昨日広島市平和推進課を訪ね、聞いてきました。「連休最終日に『被爆遺構展示館』を訪ねた時、ガイドさんからこれは何でしょうかと問われたのですが、ここには何か連絡が入っていますか?」と訊ねたところ、「いや、何も聞いていないのですが、これは遺構上部の土を切り取った時、周囲の土がくずれないようにするため置いた土のう用のビニール袋です」との答えでした。
一応、なぞは解決しましたが、ガイドをされている人から市の担当者への連絡はなかったこともわかりました。市の話では、「被爆遺構展示館」のガイドは、シルバー人材センターから派遣していただいた人が担っているということでした。数人が担当し、午前午後、ローテーションを組んでおられるとのことです。
私が訪ねた時もそうですが、ガイドの人は、毎日の入館者数をチェックし、市に報告することになっているようです。と言っても、正の字を書きながら設置された報告用紙に午前、午後に分けて人数だけ備え付けの用紙に記入する方式ですが。
広島市からの説明によれば、この連休中は、「被爆遺構展示館」に訪れる人を増やすため、市の担当者も休日出勤し交代で現場に立ち案内をされたそうですが、ガイドから「あれは何ですか」の問い合わせは、全くなかったことになります。
「ガイドの人によく説明してあげてください」とお願いして平和推進課を後にしましたが、ガイドのみなさんが、より良い説明ができるように、こうした問題が発生した時の対処方法をきちんとしておくことが大切だと感じました。
いのちとうとし
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