島根県議会は再稼働を許して良いのか
明日、5月26日島根県議会は島根原発2号機の「再稼働」を認めることを決めるようです。まさに「できレース」「茶番」、どんな事態が起ころうと再稼働を認めるという原発推進議員の姿勢は、情けない限りです。
松江市出身の衆議院議員である細田博之さん、衆議院議長でもあるのですが、この人は島根原発再稼働に大きな力を発揮しています。議長の歳費(給料)について「たった100万円」と言ってみたり、自らの政治団体への寄付金の記載漏れを「うっかり」と軽く発言してみたり、週刊誌に「セクハラ疑惑」を書かれたり、化けの皮が剥ぎ取られたにも関わらず開き直る態度、このレベルの人だとは思っていましたが、それに対して知らんぷりをして、彼を許す島根県の政治家に腹が立ちます。
一方、再稼働をめざしている中国電力、「人の噂も七十五日」というのがありますが、その七十五日が過ぎないにも関わらず出てくるこの会社の不始末、こちらも情けない限りです。
顧客の個人データを廃棄したという事件、島根原発で働く作業員の身分証明書の期限を書き換えて原発内に入ったという事件、昨年には原子力規制委員会から借りていた書類をシュレッターにかけて無くしたという事件、その度に繰り返す「再発防止に全力をつくす」という言葉、それでも再稼働を認める県民の代表といわれる議員たち、これまた情けない限りです。
長い間、僕は中国電力を視てきましたが、こういう事件を繰り返すこと、これは簡単に戻せない体質のような気がします。人間は体質改善するということで、いろいろなサブリが売られていますが、中電の場合はもっと基本的なDNAだと思います。また同様の事件を繰り返すのは間違いないでしょうね。間違いを起こしても、会社の上層部から本気の反省が感じられないのも、この会社の体質です。
島根県庁(写真の真後ろの方向約9キロに島根原発がある)
県議会が再稼働を認めれば、丸山達也島根県知事が「総合的に判断して…」と言って再稼働を容認することを表明することになるのでしょうか。この「総合的」という言葉、島根県の担当者から何度聞いたことでしょうか。本気で総合的を考えたら、今の状況からは決して再稼働の容認にはならないと思うのですが。
再稼働への段階は、知事同意の後は中国電力からの原子力規制委員会への「工事認可申請書」提出、その後は「保安規定」の提出という段階になります。中国電力より早く県知事合意が出た宮城県の東北電力女川原発は、その後に起こった硫化水素漏れ事件などで、再稼働の目途はたっていません。
26日の島根県議会では議会傍聴、再稼働同意がされたら抗議集会も計画されています。広島県からも駆けつけることになっています。
木原省治
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