「震えるまなざしー撮影者たちが残したことば」-国立追悼平和祈念館企画展
平和大橋東詰めから眺めた満開の桜並木に誘われて平和公園に行ってきました。
国立原爆死没者追悼平和記念館地下1階の「企画展示室」では、「震えるまなざしー撮影者たちが残したことば」と題した企画展が行われています。
この企画展は、1945年8月6日、広島に投下された原爆によってもたらされた惨状をカメラに収めた6人が、「どのような心境でシャッターを切ったのか」が克明に記された被爆体験と写真によって構成された映像作品が上映されています。
「軍所蔵のカメラマン、写真館の店主、新聞社に勤務する中学生など、全く異なる職業や立場の撮影者たちが、目をそらしたくなる気持ちを押し殺しながら、ファインダーに写る被爆後の悲惨な状況をいかにしてフィルムに収めたのか。そしてその体験を、彼らの鋭い描写力でどのようなことばに表したかを明らかにします。」(配布されたチラシから引用)
そのチラシには、大きな文字で「惨状を見つめて 紡いだことば」と書かれています。
この企画展の特徴は、「カメラを持っていれば、真実としてそういうものを撮りたい」(深田敏夫当時16才 陸軍兵器補給廠勤務)との思いでシャッターを切った写真とともに、それぞれの被爆体験記が、編集されていることだと思います。
了解を得て、企画展示室の様子を遠景で撮影させていただきました。
私が訪れた時には、12人ほどの人たちが熱心に画面を見ていました。展示映像は、約30分です。
この企画展の会期は、3月1日にスタートし、12月29日までです。
これまでにも「星は見ている―全滅した広島一中一年生父母の手記集」(2018年)や「流燈 広島市女原爆追憶の記 最も多く犠牲を出した女学校の記録」(2019年)、「時を超えた兄弟の対話‐ヒロシマを描き続けた四國五郎と死の床でつづった直登の日記」(2020年)など、心に残る企画展が実施されています。その企画展でつくられた展示映像は、国立原爆死没者追悼平和記念館のホームページ(企画展 | 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館 (hiro-tsuitokinenkan.go.jp)で、いまも見ることができます。
ところで、追悼祈念館の入り口に置かれたチラシの一枚を手にして、ちょっとびっくりと言ってもうれしいびっくりすることがありましたので、そのことは改めて紹介します。
いのちとうとし
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