「韓国の原爆被害者を救援する市民の会」結成50周年記念集会
1971年12月に孫振斗裁判をきっかけに結成された「韓国の原爆被害者を救援する市民の会」(以下「市民の会」)は、昨年50周年を迎えました。
昨日午後1時から結成50周年を記念する集会が、袋町の「まちづくり市民交流プラザ」で開催されました。
記念集会は、第1部、2部で構成されました。
第1部は、平岡敬元広島市長の「在韓被爆者支援運動の出発点から侵略と核の問題を考える」と題した記念講演。平岡さんは、在韓被爆者支援というか韓国での被爆者の存在が明らかになった当初から、その発掘と在韓被爆者支援を続けてこられて来たので、1960年代の話は初めて聞く内容も多くあり、非常に参考になりました。
第2部は、市民の会の市場淳子会長が「韓国原爆被害者協会の活動現況と目ざすもの」と題して基調報告。
その後、東京の在韓被爆者問題市民会議代表の小田川興さん、長崎の市民の会・長崎支部長の平野伸人さん、広島の市民の会・広島支部世話人の豊永恵三郎から、各地の活動報告がありました。
それぞれの立場から、これまでの運動の歩みをたどる貴重な報告が行われました。
市民の会は、日本の朝鮮植民地支配の結果、原爆の被害を受けたにもかかわらず、日本政府から賠償はおろか、日本の被曝者と同等の援護さえ受けることができず、放置された韓国の原爆被害者を支援し、日本政府に対し賠償と援護を求めることを目的に活動を続けてきました。
その50年間は、被害当事者であり、「侵略と核兵器による被害を二度と繰り返されることがない世界を」と訴え続けている韓国の原爆被害者たちと共に歩んだ歴史でもありました。
50周年記念集会は、その貴重な歩みを振り返り、次の目標達成に向けて力強く歩みを踏み出す内容となりました。
私が、市民の会のみなさんと深く関るようになったのは、2001年に郭貴勲裁判を支援するため「在外被爆者に援護法適用を実現させる議員懇談会」を結成してからですが、この20年余りの間にも多くのことを学ばせていただきました。
「市民の会結成50周年記念集会」は、私自身にとっての韓国の被爆者とのかかわりを振り返る集会ともなりました。
いのちとうとし
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