原爆被爆二世国家賠償請求裁判第15回公判
昨日広島地裁で、被爆二世裁判の第15回公判が開かれました。
2017年2月17日に原告22名(現在28名)が広島地裁に、そして2月22日には原告25名(現在は26名)が長崎地裁に集団で提訴して、すでに5年が経過しました。
広島では、昨年12月7日に行われた公判において、被爆二世運動と行政の対応についての証人尋問と原告4名の本人尋問が行われました。
長崎では、本年2月28日には放射線の遺伝的影響に関する専門家の証人尋問が行われました。
今回の公判では、原告団、被告国の双方から提出された準備書面や証拠書類が確認された後、裁判長からいよいよ最終段階を迎えた本裁判の今後の進行について発言があり、次の日程が確認されました。
原告、被告双方の最終準備書面は、7月13日までに提出し、最終弁論期日は、7月27日午後1時30分から開廷することになりました。
原告弁護団からは「最終弁論にあたっては、原告1名の意見陳述を行いたい」旨発言があり、裁判長が検討することになり、第15回公判は10分足らずで終了しました。
その後弁護士会館に移動し、報告集会が開催されました。最初に在間弁護団長から次回の裁判日程が確認された後「原告の意見陳述は実現するはずだ」との発言がありました。
今回は、2月28日に行われた長崎地裁での振津かつみさんの「放射線の遺伝的影響に関する証言」が、広島地裁では実施されない(長崎地裁での証言を広島でも採用する)ため、広島の原告団のため、当日使われたパワーポイントをもとに向山弁護士から、解説がありました。振津さんの証言は、何度も弁護団会議が行われ、修正に修正を重ねて作られたものです。
多忙の中、寝食を忘れてといってもよい程考察に考察を重ねて努力していただいた振津かつみさんには、私も何度かZOOMによる弁護団会議に参加していましたので、本当に頭が下がる思いです。
なお、ほぼ同時進行で審理が行われてきた長崎地裁では最終準備書面を7月1 1日までに提出し,7月19日に弁論が終結することになっています。
いのちとうとし
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