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2022年3月12日 (土)

「フクシマを忘れない!さようなら原発ヒロシマ集会」開催-その1

東京電力福島原発事故から11年目を迎えた昨日、午後6時から30分間原爆ドーム前で「フクシマを忘れない!さようなら原発ヒロシマ集会」が開催されました。この集会は、事故が起こった翌年の3月11日に、同じ核被害を受けた広島が、福島の被害者への連帯の思いを表し、被害者の救済とすべての原発の廃炉を求める行動として始まり、それ以降毎年3月11日を中心に実施されてきました。

今年もコロナ過のため、「フクシマを忘れない」広島の思いと脱原発社会実現に向けての決意を表すため、短時間での集会を実施し、デモ行進は中止しました。

この集会は、呼びかけ人方式で実施されていますが、今年の呼びかけ人は、昨年と同じ秋葉忠利さん(前広島市長)、岡田和樹さん(有機農家)、森瀧春子さん(市民運動家)、山田延廣さん(弁護士)、そして昨年亡くなられた坪井直さんに代わり被爆者の箕牧智之さんの5人の呼びかけで開催されました。

集会は、頼信直枝広教組委員長の司会で始まり、まず東日本大震災で犠牲となられて人たちへの黙祷をささげました。続いて呼びかけ人を代表して山田延廣さんがあいさつ。

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次は福島からの訴えですが、今年もコロナ過で福島からの参加が出来ませんでしたので、「福島県いわき市/これ以上海を汚すな!市民会議」共同代表織田千代さんから寄せられたメッセージが紹介されました。その一部を紹介します。

「さまざまな努力をして、少しずつ本格的な操業に戻ろうとしていた2021年4月13日、汚染水の海洋放出の政府決定がありました。地元の漁業者だけではなく全漁連からも農林業の方からも、福島県自治体の7割以上からも反対、『慎重な判断を』の声が上がり、1年間で45万筆を超える市民の反対署名がたくさん上がる、そんな中での突然の決定でした。それは、原発事故直後から人々の命や健康を守るために続いてきた、本当にさまざまな苦労、暮らしをなんとか支えようとしてきた多くの人々の思いを打ちのめし、踏み躙るような決定でした。 原発事故の影響はこのような原発サイト内ばかりではなく、生活のあらゆるところに及んでいます。国の『復興加速化方針』に逆行する、避難、放射能汚染、被曝は、NGワードとして人々の目や耳から遠ざけられています。絶対安全だと言われていた原発が事故を起こした後は、『放射能被爆安全神話』が巧妙に流布されています。」

さらに、いまも続く福島の現状の告発が続きます。

「原発事故後11年目を迎えようとする現在、その事故の影響についての詳しい情報は、日に日に減らされつつあると感じます。福島県では、事故当時18歳以下だった人の中に小児甲状腺がんと診断された方が300人近くにも上りました。事故前には、100万人に1人か2人とされたものです。先日、実際に患者となった若者のうち6名が、勇気を出して訴訟を起こし、その深刻な苦しみを語っていました。そんな現状の中で甲状腺検査の縮小が言われたり、子どもたちの教育の場では海洋に流されるトリチウムは安全とする副読本の配布が行われるなど、私たち市民の思いを逆撫でするような、政策が行われています。

 原発事故の後、もうこんなに多くの人々を苦しめる原発は、日本からも世界からもなくなるだろうと私は本気で考えていました。事故を経験した大人が、心を一つにして、努力することが大人の責任だと思って来ました。しかし今、そんな思いと逆行する政策がどんどん進められているようです。放射能への恐れ、とは別にこの政府と東電への不信感が、わたしたちを苦しめていると感じます。・・・・・  あれから、11年も経とうとしていますが、どんなことが起きても日々の暮らしは続き、日常を守る努力は必要になるという事をつくづく思います。  海の景色は、事故前と変わらず、ゆったりと私たちのそばにあります。そして今も、いつも通り親たちは子どもを安全に守り育てたいと願い、人々は少しでも健康に、無事に日常を暮らしたいと考えて生きています。それは、世界中どの場所にいる人たちにも共通の 思いだと思います。」

「フクシマを忘れない!」そのことを改めて思い起こさせられるメッセージでした。

次のアピールは、フォーラム「平和・人権・環境」しまね事務局長武部昭浩さんから「島根原発再稼働阻止」が訴えられました。多くの市民の「住民投票を求める」署名が無視され、原発再稼働への道が進んでいます。島根原発で発電される電力の最も多くを消費する広島からも「島根原発再稼働NO」の声をさらに上げなければなりません。

そして最後にアピールが採択されましたが、少し長くなりましたので、アピール全文は、明日紹介します。

いのちとうとし

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