被爆遺構展示館―平和公園
地下に埋もれた旧中島地区の痕跡を伝えるため作られた「被爆遺構展示館」(以下「展示館」)が、26日にオープンしました。私もオープン2日目となる昨日、初めて「展示館」の内部に入りました。
この展示館の案内板は、いまのところ資料館の北側出口に小さな看板が掲示されているだけです。
展示館は、鉄骨平屋の約80平方メートルのグレーの建物です。
建物の外壁には、「展示館」の表示が全くありません。「これでは何の建物かわからないな」と疑問に思ったのですが、あとで広島市の担当者から教えていただいたのは「この建物デザインなどは、丹下健三事務所と文化庁の了解を得なければならず、建物の壁面に名称を掲示することは、認めて貰えなかったのです。あと導入路などを整備しますので、その時、外に掲示板をつくる予定です。外壁も丹下事務所の指示によってつくりました」ということでした。
展示されている被爆遺構は、約3.2メートル四方ですから、発掘調査時を知っているものからすると、ずいぶん小さいなという感じでした。
被爆遺構の上部に設けられた大型スクリーで、遺構の解説や被爆前の街の様子などが映し出されています。上映時間は、2分半とのことで、コンパクトにまとめられていると思います。周囲の壁面にも被爆前の暮らしぶりがわかる写真などが展示され、遺構だけでは不十分な当時の街の様子が、理解できるように工夫されています。
たまたまですが、私が「展示館」を出て広島市の職員と話している時、立憲民主党の泉代表が入ってこられました。地元の議員の姿が見えなかった(しかもマスク姿)ものですから、ちょっと半信半疑だったのですが、随行者に確認すると間違いありませんでした。
泉代表に「前から知っておられたのですか」と問いかけると、「資料館を出たところに小さな看板で『被爆遺構展示館』の案内が目に付きましたので、見学することにしました」とのことでした。
開館日の26日には、雨が降り続いていましたが400人の入館があったそうです。
まだまだ改善すべき点はあると思いますが、被爆した現場をその場所で見ることができる「展示館」の意味は大きいと思います。
ピースボランティアの人たちが積極的に案内されているようですが、一人でも多くの人が入館するように、案内方法などぜひ工夫してほしと思います。
広島のみなさんにもぜひ訪れてほしい「被爆遺構展示館」です。
いのちとうとし
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