2022年元日の平和公園
午前10時過ぎ、近年元日の恒例となった平和公園散策に行ってきました。
気温は、まだ3℃余りしかありませんでしたが、薄雲もとれ青空の良い日和になりました。
資料館南側の駐輪場に自転車を置いて、最初の目に入ったのは、地球平和監視時計です。
広島への原爆投下からの日数は、27907日、最後の核実験からの日数は、397日と表示されています。最後の核実験から397日ですから、1年以上核実験のない日が続いていることになります。昨年1月18日のブログ「アメリカの『臨界前核実験』に強く抗議する」には、前回のリセット前の日数は「704」ですから、「397日」はまだまだです。もっともっとこの日数が、増え続ける世界にしなければと、強く思います。
この数字は、1年以上核実験が行われていないことを示していますが、臨界前核実験の場合は、しばらくたってから発表されることが多いため、前回のアメリカの臨界前核実験は2020年の11月に実施されましたが、抗議の座り込みは、昨年(2021年)の1月18日に実施しています。「核兵器禁止条約」が発効し、核実験も違法となった今、同条約を批准していない核保有国も、法を遵守し、あらゆる核実験を実施しないよう強く求めたいと思います。
原爆資料館への入館者が後を絶ちません。昨年に比べると明らかに旅行者が増えているのが実感します。
平和公園を案内するピースボランティアの人たちの姿も目に付きます。
知人の姿を見かけましたので、話を聞きました。「今日は、6人ほどが来ています。今日から、ようやく館内の案内もできるようになりました。」と少しうれしそうに話しされたのが印象的でした。
元日からご苦労様です。
原爆資料館を出て、慰霊碑移動します。
黙祷をしながら、今年一年の決意を固めました。
慰霊碑前の花入れには、きれいな菊がびっしりと供えられています。取材中のマスコミの人に教えていただいたのですが、この菊は、NPO法人「HSP国際ボランティア」のメンバーが、毎年元日の朝、訪れる人の献花用にと提供された花のようです。例年1000本が用意されるようですが、今年は500本だったようです。
次に、供養塔に移動しました。平和公園を訪れた時には、必ず足を向ける場所です。
残念ながら、私がいる間に、ここを訪れる人の姿を見ることはできませんでした。元日ということで、遠くからの旅行者の姿が多かったように思いますので仕方ないことかもしれませんが。少し複雑な気持ちになりました。
しばらく佇んだ後、原爆ドーム対岸の元安川河畔に移動しました。この頃には、上空に少しあった雲もなくなり青空が広がり、原爆ドームに冬の強い日差しがあたっています。
原爆ドームの写真を撮って、元日の平和公園散策を終わりました。
原爆資料館南側の駐輪場に移動しようと慰霊碑前を通ると、先ほどよりも参拝する人の姿が多くなっていました。
今年こそは、多くの人がここを訪れることができるようになり、「核兵器廃絶」への誓いを新たにしてほしいと願いながら、平和公園を後にしました。
いのちとうとし
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