故坪井直さんのお別れ会と府中地区の19日行動
坪井先生とのお別れ会
10月24日に96歳の生涯を終えられた「故坪井直広島県原爆被害者談協議会前理事長お別れ会」が、県被団協の主催で一昨日22日、広島平和記念資料館メモリアルホールで行われました。
午後2時から始まったお別れ会には、県内だけでなく東京や中国他県から約400人が参列し、ありし日の坪井さんをそれぞれの思い出の中で偲び、志を受け継ぐ決意を新たにしました。
佐藤奈保子さんの司会で始まった会は、最初に坪井さんや原爆で犠牲となった多くの人たちへ追悼の思いを込めて全員で黙とう。続いて、主催者である県被団協箕牧智之理事長が「『他の誰にもこんな思いをさせてはならない』との信念のもとに、国の内外に核兵器廃絶と恒久平和の大切さを訴えてこられました。あの七十六年前の悲惨な出来事は二十歳の坪井さんの脳裏に焼け付いておられました。自らの体験を通した坪井さんの証言を聞くとき、核兵器の悲惨さが胸に突き刺さってきました。」とお別れのことば。
続いて、日本被団協の木戸季市事務局長が、「人類史上初めての残虐極まりない原子爆弾の非人道性を告発し、再び繰り返してはならないことを世界に訴えてこられました。今日の会は坪井さんとのお別れの会ですが、核兵器も戦争もない世の実現に向けて生きることを誓い合う会でもあります。」と追悼のことばを述べました。
お二人のあいさつに続き、ありし日の坪井さんの活躍ぶりを紹介するDVDが上映され、参加者それぞれが、坪井さんとの出会いや思い出を振り返ることになりました。
県被団協植田雅軌副理事長からのお礼のごあいさつの後、湯崎英彦広島県知事、松井一実広島市長などの指名献花、続いて参加者全員が笑顔の坪井さんの遺影に向き合い、お別れの献花を行い会は閉会となりました。
当日配布されたパンフレットには、「生者必滅とはいえ、なすべきことをやろう。盛者必衰。世は常に同じではない。核のない世界を共に実現させたい。ネバー・ギブ・アップ!人間至る処に青山あり・・・」(今年の県被団協新聞に寄せられた「新年のごあいさつ」)が印刷されていました。
私も、1991年に始めて坪井先生にお会いして以来、「てっちゃん、てっちゃん」と親しく声をかけていただいた日々だったことを思い起こし、改めて遺志を受け継ぎたいと決意した坪井先生とのお別れ会でした。
いのちとうとし
府中地区19日行動
今日は19日、安保法制に反対する府中市民の会恒例のまちかどツアーは、15時30分から上下町Aコープ前と16時30分から府中天満屋店前で、それぞれ30分間リレートークとスタンディングを行った。参加者はどちらも10人でした。
日曜日の夕方、平日の仕事帰りとは違う買い物や行楽帰りらしき多くの人々が車窓から手を振ってくれ、若い人たちがバイクに乗りながら大声で「頑張れ〜!」と声援をくれた。師走らしい澄んだ寒空の下だったが、こんな反応が返ってくるから嬉しい。冬至間近、手にはロウソクの灯りをともした。
「GDP1%を超える防衛費、しかも補正予算であることの異常さ」「森友問題は終わらない。国の認諾で事実が解明されないままでは賠償金を支出することに納税者は納得いかない」「まだ生まれていないから戦争当時のことは知らないと不勉強を恥じない維新議員に呆れる。生存者から体験を聞いていくらでも勉強できる。自分は子どもの頃にクラスメイトにひどいことをしてしまい今だに謝れておらず悔やんでいる。歴史修正主義をどんなに強行してもあったことをなかったことには絶対にできない、歴史を学びきちんと向き合うべきだ」「昨日広島市で行われた第24代高校生平和大使団結式に希望を感じる。大人こそこれらの高校生学ぶべきだ」「中国によるウィグル族への人権侵害は以前から存在していたのに、自国の都合で急に批判を始めた米国に追従する現政権。その自民党政権は自国の法と人権を無視している」「この活動を始めて6年。なかなか希望通りにならない政治に対して自分たちも反省し活動を前へ進めなければならない」「九条を壊す改憲をやめさせ、平和を守らなければならない」など、弁士は多くの問題提起をしながら、安保法制が違憲であることを始め様々な政治課題が自分たちの暮らしに直結していることを熱く訴えた。毎回参加者が学び合う場にもなっている。来年もコツコツと活動を続けていく。
石岡真由海
【編集後記】石岡真由海さんから「府中の12月19日行動」の様子が、その日に送られてきていましたが、編集の都合により今日の掲載となりました。お詫びします。文章は、原文のままです。
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