日朝友好広島県民の会2021年度総会と横間洋海さんを偲ぶ会
12月14日午後6時から広島留学生会館で「日朝友好広島県民の会2021年度総会」が開催されました。
昨年は、コロナの影響で書面決議になりましたが、今年は2年ぶりに会場を使っての総会となりました。森崎賢司幹事(広島県教職員組合)の司会で始まった総会は、相談役の私が開会のあいさつをした後、高橋克浩事務局長から、「活動報告」「活動保身」「会計報告」「予算案」と次期役員体制が提案されました。
「活動報告」では、朝鮮学園の裁判闘争の経過、並びに75周年を迎えた朝鮮学園の記念行事への参加などの取り組みが報告されました。
「運動方針」では、取り組みの柱として次の4点を確認しました。
①日朝国交正常化の実現をめざし,朝鮮民主主義人民共和国に対する全ての制裁措置を直ちに解除し,対話再開のための道を開くよう,全国の運動に結集し日本政府に対する働きかけを強化します。
②朝鮮学園への「高校無償化」「幼保無償化」の適用,補助金再開を勝ち取るため,支援行動の参加,情宣活動,署名運動等をつうじて、政府・文科省,広島県・広島市に対する取り組みを強化します。
③広島朝鮮初中高級学校における民族教育諸活動を財政面から支援できるよう,「民族教育連帯基金」(別称「広島朝鮮学園支援県民基金」)の協力呼びかけ、チャリティーコンサートなどのカンパ行動に引き続き取り組みます。
④在日朝鮮人に対するあらゆる差別・偏見を許さず,在日朝鮮人の民主的民族諸権利を擁護するための取り組みを継続・強化します。
質疑では、村上敏幹事から「裁判には負けたが、闘い続ける意思をはっきりと示すため『広島無償化裁判報告集』の発行を準備している」との発言があり、その後全ての提案が、満場一致の拍手で承認されました。最後に代表委員の足立弁護士から「朝鮮学校は、GHQのつぶそうという攻撃を乗り越えで今も継続している。高校無償化、幼保無主化の差別を日朝国交回復運動の中で克服していかなければならない。これが終わりではない。みんなと一緒に努力していきたい」との閉会あいさつが行われ、総会は終了しました。
その後、11月8日に行われた「創立75周年チャリティーコンサート」で集まったカンパ金134万1千円が、藤本講治相談役から朝鮮学園に手渡されました。ご協力いただいた皆さんに改めて感謝します。
総会終了が、4月27日に逝去された「横間洋海代表委員を偲ぶ会」が行われました。
横間洋海さんは、2008年の「日朝友好広島県民の会」の発足に尽力され、事務局長、代表委員を務め、広島県の日朝友好運動の中心的役割を果たして来られました。
「横間洋海さんを偲ぶ会」は、「日朝友好広島県民の会」の川原克彦幹事(広島県高等学校教職員組合)の司会で始まり、最初に全員での黙祷。
横間さんの経歴が紹介された後、朝鮮学園パクスノ理事長、民族教育の未来を考える・ネットワーク広島村上敏さんのお二人がお別れのことば。二人が共通して話されたのは、横間さんの民族教育へのたゆまぬ献身的な行動(民即教育権の保障、助成金の取り組み、JR定期券割引差別解消への取り組み、高体連加盟問題への取り組みなどなど)の数々でした。参加者一同、改めて横間さんの功績の大きさを知るとともに、その遺志を引き継ぐ決意を固めました。
続いて佐藤奈保子事務局次長から朝鮮民主主義人民共和国などから届いた弔電が紹介されました。そして全参加者による献花が行われ、「横間洋海さんを偲ぶ会」が閉会となりました。
いのちとうとし
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