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2021年11月 9日 (火)

緑の伝言プロジェクト「被爆樹木めぐり」

好天に恵まれた今月7日、中国四国博報堂が主催する「緑の伝言プロジェクト『被爆樹木めぐり』」に参加しました。「緑の伝言プロジェクト」は、被爆60周年の2005年に、広島市が進める被爆樹木保存活動を支援することを目的に、中国四国博報堂と中国新聞が共同して企画しスタートした事業です。その後、毎年「被爆樹木めぐり」を開催し、今年が16回目です。私がこの「被爆樹木めぐり」に参加するのは、今回が2度目です。

午前10時平和公園の被爆「アオギリ」前に集まった事前に応募した約20人参加者は、まず検温チェックを受けます。

主催者のあいさつ、共催する広島市平和推進課のあいさつの後、被爆樹木めぐりがスタートしました。

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今回も樹木医の堀口力さん(76歳)の案内で、平和公園の「被爆アオギリ」からスタートし、白神社、旧国泰寺の愛宕池、頼山陽史跡資料館、広島城の順に巡ります。

移動中に堀口さんにお聞きしたことなど、今回の「被爆樹木めぐり」は、出来るだけ新たに知ったこと、気付かされたことを中心に紹介したいと思います。

最初は、被爆アオギリです。

このアオギリが、爆心地から1.3km離れた東白島の広島逓信局で被爆し、1973年5月に中国郵政局の建物建て替えのため、現在の場所に植え替えられたことは、よく知られています。当時、中国郵政局は、この木を切り倒す予定だったようですが、日本で初めて樹木医を名乗った山野忠彦さんの「被爆した木で貴重なものだ」とのアドバイスがあり、平和公園に移植されることになったそうです。いわば、被爆樹木の原点ともいえる木です。

堀口さんは、27歳の時山野さんに出会い「被爆した木を見守ってやったらどうだ」とアドバイスされたことから、「被爆樹木は被爆者の生きる希望となり、平和のありがたさを今日に伝える存在。長生きできるよう、樹木の尊厳を守っていく」ことを決意され、被爆樹木を守る活動を続けておられます。

被爆アオギリに戻ります。1933年(昭和8年)にこの木は広島逓信局の中庭に4本植えられましたが、被爆によって1本が枯れ、奇跡的に3本が残りました。その3本が移植されたのですが、1996年にうち1本が枯れてしまいました。枯れ死は、当時は囲いも全くなく、時には修学旅行生が持参した折鶴を直接アオギリにかけるなど、木の周囲がふみ固まったことが原因だったようで、その後周囲に柵を設け保護されてきました。最近、この囲いも狭くなったということで1mずつ広げることになっているとのことです。

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このアオギリの前に立った時、原爆による傷跡が、爆心地の背を向ける形で立っていることに違和感を持たれたことはないですか。堀口さんによれば「当時は、被爆樹木の認識が弱く、庭師さんたちが見やすいようにとこの向きで植えられたと思います」とのことでした。移動の時「どのように植えるべきだったと思いますか」とお尋ねしたところ、「爆心地の北側の白島で被爆した木を、南側の平和公園に移したのですから、難しい問題はありますが、被爆樹木ですので、やはり被爆の傷跡が残る方を爆心地方向にするべきだったと思います。」との答えでした。私も少し納得です。

次は、白神社ですが、その前に堀口さんの話を一つ紹介します。

「爆心地からの2km以内の樹木は、半分が折れたようです。ですから、被爆樹木の中には、折れた木からひこばえ(切り株などの根元から生える新芽)が育ったものが多くあります。また、葉は全て焼け落ちたといわれています。針葉樹は、葉が全て落ちると枯れてしまいますので、被爆樹木は、針葉樹が少なくなっています。」

現在、被爆樹木リストに登録されている木は、爆心地から概ね2km以内ということになっています。

被爆アオギリの話しだけで、今日は終わってしまいました。つづきの白神社から後の被爆樹木は、12日以降に紹介します。

いのちとうとし

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