衆議院議員総選挙 期日前投票と選挙公報
昨日、衆議院議員総選挙の期日前投票に行ってきました。わが家は、投票日当日の投票所となっている「広島みらい創生高等学校」へは290m、期日前投票所の「中区役所」は150mの近距離ですので、どちらにも簡単に行けるのですが、今回は期日前投票を選びました。
今回の衆議院議員総選挙では、例えば広島県選挙管理委員会ホームページは、「期日前投票」の説明文に従来の「投票日前であっても,投票日に仕事や旅行,レジャーなどの予定がある人は,投票日と同じ方法で投票することができます(つまり,投票用紙を直接投票箱に入れることができます)。」に加えて「また,新型コロナウイルス感染症への感染が懸念される場合も,期日前投票を行うことができます。」を加えていますので、マスコミも、期日前投票の様子を伝えるニュースでは「新型コロナの感染対策として期日前投票を呼び掛けています」と報道していることも、期日前投票を行うことにした理由の一つです。
期日前投票に行くときには、郵送された「選挙のお知らせ」の裏面の「期日前投票宣誓書」に氏名などの必要事項を記入しなければなりません。その中に5項目の「事由」を記載する欄があります。
「コロナの感染対策」はどの事由に○をすればよいのか、念のため事前に電話で中区選挙管理委員会に問い合わせました。答えは「5 天災又は悪天候により投票所に到達することが困難」です。コロナは、まさに天災ですね。
また「選挙のお知らせ」には、「期日前投票のご案内」と共に「不在者投票について」も記載されています。この「不在者投票について」の説明文には「期日前投票のご案内」には記載されていないコロナについての記載がありますが、ちょっと不思議な説明文です。
「体の不自由な方や新型コロナ感染症により療養している方は、在宅等で投票できる場合があります。早めにお手続きください。」
「在宅等で投票できる場合があります。」とはどういうことなのでしょうか。そのまま素直に(といっても、少し皮肉っぽく)読むとコロナで療養している人は「投票できなくても仕方ない」が、「場合によっては投票できる」とも読めるような記述です。どういうことなのでしょうか?が付きます。
いずれにしても、「コロナ禍の選挙」という、今までにない状況での選挙ということを表している今回の「選挙のお知らせ」です。が、広島県選挙管理委員会のホームページの「不在者投票」では、「新型コロナ感染症により療養している方」の記載は、全くありません。
さて、中区役所に行き、階段で投票所がある3階まで上がると、入り口に15人ほどの列ができていました。次々と人が訪れます。期日前投票をする人が、増えているのがわかります。
ところで、期日前投票は、選挙の公示日(今回は19日)の翌日から、簡単に行使できるようになりましたので、選挙ごとに期日前投票を行う有権者が増えています。しかし改善しなければならない問題が出てきています。投票のために必要な「選挙のお知らせ」が届くのが遅くなることもその一つです。これは、このハガキがなくても指定された期日前投票所にいけば、投票できますので、どうしても改善しなければならない問題ではないように思います。
改善してほしいのは、「選挙公報」の配布です。マスコミ報道によれば、一昨日(25日)約100万枚の印刷が仕上がり、新聞折り込みをするため発送されたということですので、どんなに早くても、有権者に届くのは26日以降になります。実際、期日前投票を行った昨日は、公示日から一週間が過ぎていますが、届きませんでした。今朝は届くと思いますが。
「選挙公報」に掲載される各候補者の公約は、立候補の届け出(事前に間違いがないかチェックを受ける)と共に、決められた規格に基づいて作った版下(そのまま印刷できる)の状態で選挙管理員会に提出することになっています。にもかかわらず、なぜ一週間もかけないと印刷できないのか、ちょっと不思議です。
「選挙公報など読んだことがない」という声も聞きますが、「選挙公報」は、立候補者の政策を知る大切なツールです。ぜひしっかり読んで候補者を選択してほしいと思います。
問題は、期日前投票で投票する人が年々多くなっている今の選挙制度を考えると、「選挙公報」の配布時期が遅すぎるということです。
各候補者から提出された「選挙公約」はすぐに印刷できる状態になっているのですから、公示日から「選挙公報」が配布されるまで一週間もかかるのは遅すぎると思うのは、私一人でしょうか。テレビなど報道機関を使った政見放送と共に検討しなければならない、制度だと思います。
いのちとうとし
【追記】今朝(27日)、ようやく新聞折り込みで選挙公報が届きました。
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