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2021年10月10日 (日)

岸田政権の原発政策を考える

誰に似たのか政治の話題が好きな小学校6年生のわが孫、「じいちゃん、総理大臣は岸田なんというのかいねえー」と聞いてきました。若干、認知が入りかけたのか僕は「岸田しんぞうだろう」と言ってしまいました。なんとしたことか大恥でした。言い訳をすれば、岸田さんの印象、とても優柔不断で軽いという感じが拭えません。

8日の所信表明演説、テレビの映像では観られなかったので9日の新聞で読みました。当然、1面トップ記事だと思っていましたが、朝日新聞のトップは強権的な政権への批判を続けノーベル平和賞を受賞したフィリピンとロシアのジャーナリストの記事で、正解だと感じました。さすがに地元の中国新聞は所信表明の記事が1面トップでした。

思い出すのは、昨年10月26日の菅義偉首相の所信表明演説です。菅さんは「2050年にカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)を目指す」として、良きも悪しきも大きな話題を出しました。この時の演説がキッカケで「発電段階で二酸化炭素を出さない原発」というのが、経済界や電力業界からデカイ態度で宣伝されるようになったものです。

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官邸ホームページより

さて8日の岸田首相の所信表明演説、全文に目を通しましたが、「カーボンニュートラル」「クリーンエネルギー」「温暖化対策」に触れた部分は、句読点も入れて63字、「原子力発電」という言葉はありませんでした。

岸田政権が発足して閣僚や側近といわれる顔ぶれを見ると、どうしても原発推進の動きを感じざるを得ないのです。福島原発事故後からの自公政権の二人の首相、原発に対して表向きは消極的なポーズを取っていたようには思うのです。再来週には始まる衆議院選挙、そして来年の参議院選挙、選挙を意識して「原発推進」をあえて避けるとしか思えない自民党のやり方には、「選挙に勝てば堂々と原発を進める」としか思えないのです。

10月8日付けの朝日新聞は、原発に慎重だった河野太郎さん、小泉進次郎さんを大臣から外し、原発推進の山口壮(やまぐち つよし)さんを環境大臣に、エネルギー行政の要である経済産業大臣に萩生田光一さんを、自民党の幹事長に甘利明さん、政調会長に高市早苗さんを、また当初国会対策委員長に内定していた高木毅さん、この人の父親は福井県敦賀市長をしていた人で、究極の原発推進論者でした。

そして官邸入りし岸田首相の懐刀になった嶋田隆政務秘書官、旧経済産業省出身で「原発推進」の急先鋒といわれています。安倍元首相が送り込んだというのがもっぱらの話しのようです。

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安倍首相が誕生した時、山口県内の駅の売店では「晋ちゃんまんじゅう」が、菅首相の時は「スガちゃんまんじゅう」が販売され、この度の岸田首相では「祝・第100代内閣総理大臣 広島から世界へ」と書かれ、岸田さんの似顔を包装紙にデザインされた弁当が、地元のむすび会社から販売されました。1個1,500円、昼弁当にしてはちょっと高額ですね。

木原省治

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