リスペクト respect
「復興五輪」を声高に謳いながらも、政治はどこを見て動いているのかと情けなく思うことや、様々なゴタゴタや感染症対策が叫ばれる中で、「オリンピック」「パラリンピック」が開催されました。
終わった今、マスメディアで見かけることはあまりなくなりました。そんな時ある動画を見ました。
男性アナウンサーのオリンピック開会式直前の言葉(ごく一部を抜粋)。
「ただ、この大会に純粋な思いを、努力を注ぎ込んできた人がいます。その人たちへのリスペクト(respect)だけは忘れたくありません。」
ふと開会式で長時間続く各国入場行進の間、ずっと笑顔で大きく手を振り続けていた人たちを思いました。そして「うごくピクトグラム」を見ながら心躍ったことも。表舞台で活躍する人だけでなく、見えないところで支えている多くの人がいました。
テニスをしている我が子は、車いすテニス大会へスタッフとして参加したことがあります。せっかくの休みに、朝早くから遠方への移動もあり疲れるだろうと心配していました。帰宅した子に声をかけると、予想とは違う反応。
「車いすテニスの講習会があり参加した」こと、「座ったままサーブを打つ」こと、「ボールに追いつく」こと、「打ち返す」ことが、どれだけすごいことなのかを熱心に話します。
そして、スタッフとして球拾いをしている時、「ボールを渡すたび、試合中にもかかわらず丁寧にありがとうと言われた」こと、たくさんの試合に参加してきたが、そんなことは「今までなかった」こと。おまけで、「体験会で手首を捻挫した」こと。
「いやー、まじすごかったわー。」と、たのしそうに繰り返しながら湿布を貼る後姿に、「ちょっと自分が恥ずかしくなり反省した」こと。
リスペクトという言葉はよく聞かれますが、respect には、「尊敬する、敬意を表す」の意味と「存在そのものを価値のあるものと認め、大切にすること。」という意味もあります。「傷つけたり、軽んじたり、ぞんざいに扱われるべきではない」ということではないでしょうか。
発想や価値観はお互いに違って当然であり、大切なものとして認められるべき。人と違うことを理由に、ないがしろにしたり認めなかったりせず、お互いにrespectすることを心の根底に据えていれば、もっと住みやすい世の中になると思います。
テニスに話を戻すと、公式種目ではありませんが、車いすの選手と障がいのない選手がペアを組む「ニューミックス」という形式があります。世界の第一線で活躍する選手たちがエキシビションマッチを披露するなど、その活動は広がりつつあるようです。
スポーツの秋、食欲の秋、そろそろ外に出て活動したいです。
はたや
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