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2021年10月18日 (月)

第14回「中国人受難者を追悼し平和と友好を祈念する集い」開催

昨日午後1時30分から、安芸太田町坪野の中国電力安野発電所内に建立された「安野中国人受難之碑」前で、14回目となる「中国人受難者を追悼し平和と友好を祈念する集い」が開催されました。

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中国電力安野発電所

2009年10月23日に、安野の中国人受難者と西松建設と和解が成立し、西松安野友好基金が設立されました。その基金をもとに、様々な和解事業が行われてきましたが、その一つとして、中国人が強制労働に従事させられたこの地に「安野中国人受難之碑」が建立されることになり、和解1周年となる2010年10月23日に、中国から受難者や遺族を招き除幕式が開催されました。

その後、2013年10月までに、中国から6回に分かれて延べ199人の本人・遺族を招き、「安野中国人受難之碑」前で、西松安野友好基金運営委員会が主催する「中国人受難者を追悼し平和と友好を祈念する集い」(以下「継承する会」)が開催し、和解の意義を確認してきました。しかし、2017年末に、西松安野友好基金は、役割を終えることになり解散しました。

しかし、この運動を継承するための組織として「広島安野・中国人被害者を追悼し歴史事実を継承する会」(以下「継承する会」)が結成され、2018年以降も同会が主催する「集い」が開催されてきました。今年は、2009年の除幕式から数えて14回目となる「集い」となりました。

小雨が降り始めましたが、岡原美智子さんの司会で定刻通り集いはスタート。最初に主催者を代表して「継承する会」の足立修一世話人代表がこれまでの経過を紹介しながら「和解事業によって築かれた日中間の交流をさらに深め、被害者の追悼、歴史の継承を皆さま方とともに継承していく」という決意を込めてあいさつ。その後、安野中国人受難者・遺族から届いたメッセージの紹介、善福寺藤井慧心住職、広教組頼信直枝委員長が来賓のあいさつ。続いて、毎年追悼演奏していただく竹内ふみのさんの二胡による「海は故郷」が披露されました。その後、竹内ふみのさんの二胡の演奏が流れる中、参加者一人ひとりが用意された菊の花を献花、このころには雨も降りやみ、今年の「集い」は終了しました。

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この「集い」には、2018年以降も遺族の代表を招待し、開催されましたが、昨年、今年とコロナ禍の影響で中国からの遺族の参加はありませんでしたが、日中の友好、追悼、歴史の継承の意義は果たせたと思います。今年も地元安芸太田町の有志の方々が、テントなどの準備をしていただき、無事に終了しました。

今年もコロナ対策として、参加者の送迎マイクロバスの運行を中止するなど積極的な参加者募集は行われませんでしたが、38人の参加がありました。

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「安野中国人受難之碑」前での「集い」終了後、参加者は、例年のようにすぐ近くの善福寺に移動し、追悼法要が行われました。当時安野では強制労働中に29人の命が失われましたが、善福寺には、そのうちの5人の遺骨が納められていたというゆかりのお寺です。藤井慧心住職による「阿弥陀経」の読経が続くなか、参加者一人ひとりが中国の線香を手向け追悼しました。

その後、短時間でしたが、当時の様子を知る栗栖薫さんの話を聞き、善福寺での法要は終わりました。

なお、前日の16日には、広島弁護士会館で「和解を導いた力―呂学文さんの闘いを振り返る―」と題した講演会が開催されました。その様子は、前後しますが明日紹介します。

いのちとうとし

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