今月の「3の日行動」は・・・
「戦争させない・9条壊すな!ヒロシマ総がかり行動実行委員会」は、岸田政権が発足する前日となった昨日3日の午後0時15分から45分間、広電本通電停前で「3の日行動」の街宣行動を行いました。緊急事態宣言が解除されて初めての日曜日、本通は以前のにぎわいが戻ったような人通りがありました。今回の私の任務は、最後のまとめの演説でしたので、次のようなことを訴えました。
ほぼ一月にわたって繰り広げられた自民党の総裁選挙。確かに今の国会のシステムでは、自民党の総裁に選ばれた人が、次の首相になるのですから、報道量が多くなるのは仕方のないことかもしれません。だとしても、次々の候補者それぞれの政策が無批判のうちに垂れ流されていたのを、異常だと思うのは私だけだったでしょうか。
私が唖然としたのは、各候補の立候補表明の時、口をそろえるように出て来た言葉が「国民のための政治」だったとことです。「政治が国民のために行われるのは当然のこと。国民のために行わない政治ってあるの?」と皮肉のひとつも言いたくなりましたが、そのことは、約9年続いた安倍・菅政権が進めてきた政治が、国民からかい離したものだったことを自らが認めていることになることに気付いていないことを示しています。
ですから「安倍・菅政権の誤り」を指摘した人は、誰もいません。岸田さんも「国民の中に分断が広がった」「格差が拡大した」とは言っても、「なぜそうなったのか」の原因については、何も語っていません。岸田さんが指摘された「国民の分断」「格差の拡大」の現実は、私もその通りだと同感します。問題は、なぜそんな事態になっているかです。その本質を説明しなければ、次への展開はありません。
「経済発展のためには、消費を拡大させなければならない」とは言っても、消費が拡大しない主要な要因である低所得者の増大を生み出している「非正規雇用者」の拡大の問題点などの分析しなければ、大胆な政策転換などできるはずがないのです。
確かに候補者が4人になったことで、幅広い政策の主張が展開されましたが、議員票獲得のためでしょう、自らの主張がトーンダウンしたり、いま起きている様々な問題の根源である安倍・菅政権を真正面から批判するが出来ず、とりわけアベノミクスに無批判であるようでは、「国民の願う」政治へ転換させることはできません。
「政治とお金」の問題も同じです。岸田さんが、自民党幹事長に選んだのは、自らの政治とお金の問題について一度もきちんと説明できない甘利さん。政治資金規正法違反があったと指摘されながら国民にきちんと説明しないままに大臣を辞任した小渕優子さんも党の重要な役職に就任。この人たちを選んだ岸田さんが、本気で「政治とお金」の問題の向き合えるとは、とても思えません。河井夫妻に渡った1億5千万円の問題への岸田さんの発言もトーンダウンしっぱなしです。
核兵器禁止条約に対する政府の方針も同じです。「広島選出の岸田さんだから」と期待する人も多いと思いますが、総裁選後の発言を聞くかぎり、広島市民が望む政策への転換はここでも期待が持てません。
自民党総裁選挙は、事実上の首相を選ぶ選挙ですが、一票を投ずることが出来るのは、党員・党友と国会議員だけです。
私たちにできることは、11月には絶対に実施される総選挙で、自らの意思をきちんと示すことです。わずか10日余りの臨時国会では、岸田政権の実績を問うことはできません。結局は、この4年間の安倍・菅政政権の実績を評価すしかありません。
衆議院選挙では、今度は有権者一人ひとりの一票が力になります。選挙の結果によってそ安倍政治に象徴される「国民不在」の政治に終止符を打つことが出来ます。
藤元康之世話人の司会で始まった街頭演説の弁士は、夫婦別姓訴訟を闘った恩地いずみさんなど5人、その半数を超える3人が女性弁士でした。最後に私がまとめの演説を行い予定通り午後1時に、10月とは言えない厳しい暑さの中での街頭行動を終了しました。
行動への参加者は、40人でした。
来月の「3の日行動」は、衆議院選挙がありますので注視し、それぞれの立場で選挙闘争に全力をあげることにしています。
いのちとうとし
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