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2021年9月 5日 (日)

ヒロシマとベトナム(その28)ーヒロシマで初めての「エージェントオレンジDay」

ベトナムで初めて枯葉剤がまかれて60年目に当たる8月10日、ヒロシマで初めての「エージェントオレンジDay」のイベント、「枯葉剤60年 ~改めて問う!エージェントオレンジ~」を東広島市で開催しました。

市内だけでなく広島市や竹原市、呉市などから来場45名、Web申込者32名に参加いただきました。

枯葉剤ドキュメント映画「花はどこへいった」

ベトナム帰還兵の夫を癌で亡くした坂田雅子監督の枯葉剤ドキュメント映画第一作。

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「枯葉剤の被害があれほどヒドイことを初めて知りショックでした」(女性・40歳代)、「ダイオキシンの恐ろしさに驚きました」(女性・60歳代)、 「いま現在も枯葉剤に苦しんでいるベトナム人や米国人がいることを知ることができた」(女性・60歳代)、「映像はほんの一部でしかないと思う。あまりにも戦争の被害を知らない自分にショックを受けた。日本の被爆者も76年経ても苦しみは続いている。まずは現実を知ることが大切と思った。(女性・70歳代)、「枯葉剤の漠とした認識がリセットされた。忘れてはいけない、自分に何ができるか・・・・」(男性・60歳代)など、世代を超えて続く深刻な枯葉剤被害の実態をヒロシマの被爆者と重ね、「知る」こと、そして「何ができるか」と自らの課題を問う感想が寄せられました。

「グエン・ドクさんと坂田雅子監督のトーク&シンポジウム」

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坂田雅子監督は首都圏とその周辺で急速に広がるコロナ感染のため、急遽、群馬県みなかみ町からのオンライン出演、ホーチミン市のグエン・ドクさん、会場(東広島芸術文化ホール「くらら」)をむすんだ多元中継での「トーク&シンポジウム」でした。

グエン・ドクさんからは、枯葉剤被害者に対する政府の公的支援が乏しいことに加え、連日7千人前後のコロナ新規感染者が続き、行動制限が敷かれている中で一段と厳しさが増している現状、日本企業や支援団体に働きかけ被害者への生活支援を取り組んでいることなどの活動が報告されました。

坂田雅子監督からは、第一作の「花はどこへいった」に続く「沈黙の春を生きて」を通して出会った多くの枯葉剤被害者とその家族の高齢化が進み、その支援体制が問われていることが強調されました。また、今年5月にフランスの裁判所がベトナム系フランス人女性チャン・トー・ガーさんの起こしていた枯葉剤を製造・販売したアメリカの化学企業14社を相手にした訴訟を却下した問題に触れ、今後も続けられる裁判への国際的な支援の必要性が訴えられました。

中国新聞東広島総局の教蓮孝匡記者からは、9年前のベトナム、アメリカ、韓国などでの枯葉剤取材の経験から被害者に対する補償が急務であること。2017年の「核兵器禁止条約」国連採択、今年1月の条約発効において、ベトナムの枯葉剤被害者団体(VAVA)が署名活動を展開したことなどを紹介しながら、ヒロシマとしての枯葉剤問題への関わり(課題)が話されました。

参加者が共有したお二人の感想、「改めてアメリカの補償が絶対必要と強く感じました。補償の請求活動が活発になることを願うとともに、日本でも推進したいと思いました」(男性・70歳代)、「すべての戦争被害者を救うまで、戦争は終わっていないと感じました」(女性・70歳代)

 

「パネル展」

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8月11日、12日、16日の3日間、7つのブース(ベトナム戦争と枯葉剤に関わる年表、枯葉剤(エージェントオレンジ)、ベトナム戦争と枯葉剤、ヒロシマとベトナム、グエン・ドクさんコーナー、ベトナムNow、枯葉剤被害児救援活動)の「パネル展」を開催し、69名に入館いただきました。

「丁寧な説明をいただき少し理解が深まりました」、「枯葉剤のことを知らなかったのでとても勉強になりました」、「私たちが目を覚まして行動していかないと行けないと思います」、「ヒロシマがベトナム戦争に協力させられていた足跡があったことに衝撃を受けました」、「枯葉剤は過去のものではない」などの感想が寄せられ、来場者のほとんどの人が枯葉剤に関する認識が「変わった」と答えられました。

最後にグエン・ドクさんと坂田雅子監督の心に残る言葉を紹介します。

平和親善大使としてのドクさんの「覚悟」

「2017年から2年間に(亡くなったベトさんと分かち合っていた)腎臓の手術など6回手術した。今もドクターからは“身体は良好な状態ではない”と言われている。私に時間は多くない。」、「戦争が終わって40数年経ち、多くの若者にとって戦争が実感できなくなっている。それはとても心配で深刻なことだと思っている。若い人たちに枯葉剤や戦争、平和の大切なことを伝えることが平和親善大使である私の任務。」

坂田雅子監督「小さな希望の光を灯し続けよう」

「枯葉剤被害者と家族の状況はとても深刻で、明るい希望が見えているかというそうではない。しかし、もう駄目なのかと言えば決してそうではない。ベトナムは被害者や障がい者に寄り添う姿勢をもった国だし、このイベントもそうだが枯葉剤問題は着実に広がり、支援も少しづつだが進んできている。希望というものはこの先にバラ色な何かがあるというものではなく、大変な中、厳しい中に何か一つでも小さな光があり、それが広がってゆくということだと思います。小さな希望の光を灯し続けましょう。」

 次号(10月5日)から幾度か、「トーク&シンポジウム」で取り上げられた枯葉剤裁判と補償問題について考えて見たいと思います。

(2021年9月5日、あかたつ)

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