アフガニスタンでのタリバン政権再掌握
よりによって8月15日の終戦記念日に、アフガニスタンでタリバンが再度政権を掌握した。あまりに早急で信じられない勢いだった。だがなぜ20年前に一度は崩壊したかに思えたものが政権を執るにいたったのか。タジク系の旧政権の腐敗か、米軍撤退で歯止めがきかなくなったか。または、依然として高い失業率で、タリバンに入れば当面の生活を保障してもらえると思った若者のその場しのぎの支持か。
イスラム教を否定するつもりはないが、やはりよく見ると、とにかく不自由そうだ。ましてやイスラム原理主義となると、極端すぎて尚更である。女性が全身と顔全てを覆うブルカを着用することは強制までいかないが、代わりに目だけしか出せないニカブを着用することを命令しだした。自分としては、コロナ感染予防のためいつもマスクを着けざるを得ないが、これだけでも大変な息苦しさと嫌悪感がある。ましてや目以外の全てを覆うとはどれだけの苦痛だろうか。ひとつひとつが旧体制に戻りつつある。大学も共学を禁止した。タリバン政権は表向きは女性の権利は保障するそうだが、実際はかなり制限が多く、20年前に戻る勢いかもしれない。
かつては旧ソ連の侵攻に遭い、それに対抗するためアメリカが故意にイスラム原理主義の組織を支援したりと、長年混乱の歴史だった。その混乱はいつまで続くのだろうか。自分としては中央アジアには密かにあこがれがあり、いつかはそれらの地域を旅してみたいと思っていた。ウズベキスタン・カザフスタンなどは、かつてソ連だったころは難しいと思っていたが、現代はなんとかなりそうだ。だが、アフガニスタンはいつになれば自由に旅できるほど落ち着くのか。そんな日がくることがあるのだろうか。
Mumei
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