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2021年8月 2日 (月)

広島市は、なぜ外部からの意見を聴こうとしないのか

今日もまた、サッカースタジアム建設予定地発掘遺構についての報告です。

発端は、広島市の担当課長の一言です。

24日、25日の説明会で配布された資料をもらいに文化財担当課を訪れた時のことです。せっかくの機会なので文化財担当課長に「市長は、『遺構の一部を切り取り保全し、どこかに展示する』と表明されましたが、どこを切り取るのかを決めるためのスケジュールやどういうメンバーによって検討されるのか教えてください。」と訊ねたところ、「市長が記者会見で表明された『遺構の一部切り取り保存を検討する』というのは、保存するかしないかも含めて検討するということです。」とびっくりする答えが返ってきました。市長が一部とはいえ、保存を明言されたのですから、当然「どこかが切り取られて保存される」のだと思っていたのですが、「保存するかどうか」から検討するというのです。

重ねて問いただしたのですが、同じ答えですので、「明日部長と面談させてください。」とお願いし、帰宅しました。

夕方、文化スポーツ部長との面談できるという連絡がありましたので、急きょ「要望・質問書」を作成し、提出することにしました。主な論点は、「①保存するかどうかも含め検討しているのか②切り取り場所を決めるにあたっては、透明性を保ち、外部の意見を聴くこと③この間、文化財審議会にはどう諮ったのか、また審議会委員のみなさんの現地視察は行われたか」です。

これに対し、部長は「保存することは決まっている」と明言、②については、「記録保存が基本方針であり、これまで発掘に関わってきた専門家の意見をきちんと聞いてきた。保存についても、これまで通りで進める」と従来と変わらない説明に終始しました。

③の「文化財審議会(委員10人)の委員による現地視察」については、「委員に現地を見ていただくように考えています。」との答えでしたが、その時点では「まだ具体的な日程は決まっていません。」との説明でした。ところが、30日の午後8時ころ送られてきた回答書には「同審議会委員による発掘調査現場の視察については、7月28日から順次実施しています。」と書かれていました。私たちが、部長と面談したのは、27日の午後1時からです。7月28日と言えば、その翌日のことです。なぜ前日にあった私たちに「まだ何決まっていない」と答えながら、翌日には実施できたのか、不思議です。というか、隠していたのではないかという疑問が湧いてきます。何人の委員が視察したかも明らかではありません。

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私が、初めて訪れた6月15日の現場

視察したといっても、7月30日のブログ「サッカースタジアム予定地発掘遺構現地説明会: 新・ヒロシマの心を世界に (cocolog-nifty.com)」で紹介したように、すでに発掘現場は、多くのものが壊されているのですから、あまりにも遅すぎます。

原水禁への回答書には「現場の専門職員や本市の文化財審議会の委員等の意見を踏まえ」となっていますが、遅すぎる現場視察では、正しい評価が出せるとはとても思えません。何かアリバイ作りのように思えます。その上「意見を踏まえ」としているだけですので、文化財審議会の開催や検討会議の開催は考えていないようです。

しかも「来月(8月)中旬までに絞り込みを行う」というのですから、決定プロセスの透明性を期待することはできません。

広島市の担当者は、口をそろえたように「記録保存は決まっています」と述べ、「発掘された遺構は、壊れたところも多く、そんなに貴重なものではない」と言います。しかし、中国新聞の30日の報道によれば、「貴重な遺構だ」という専門家の意見も多くあります。私もかかわっている「平和記念公園における旧中島地区被爆遺構の展示整備に関する懇談会」の委員の一人でもある鈴木康之県立大学教授は「きわめてのころが良く、貴重な遺構だ。被や熱の跡が被爆によるものかそうでないかなどは分かっておらず、遺構を残したまま検証を続けるべきだ」と話しておられます。文化財審議会で、埋蔵文化財を専門とする委員は、一人だけですから、外部からの意見を聴くことは絶対に必要なことです。

ところで、「記録保存のみの発掘は文化財審議会に了解してもらっている」と市は言いますが、その文化財審議会は、「公開が原則」となっているにもかかわらず「サッカースタジアム遺構発掘」について審議された会議は、「非公開」で行われています。同時に審議された他の案件が理由となって「非公開」となったと思われますが、市民はその審議でどんな意見が出たのかを知るすべがありません。

私たちは、27日の申し入れ書の最後に次のように書きました。

「被爆遺構を残し、後世に伝えることは、広島市の使命です。

サッカースタジアム建設を促進するためにも、情報を公開して、市民の理解を得ることが何よりも大切だと思います。市民の声を無視して、『サッカー場建設ありき』で今回の地下遺構の調査、保全が進められるとすれば、それは、平和を理念とするサッカースタジアム建設にそのものに、禍根を残すことになることになります。私たちは、そのことを危惧します。」

広島市には、もっと市民の声に耳を傾けてほしいと思います。

いのちとうとし

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