「8月6日には、オリンピックの会場で全員黙祷を!」 広島県原水禁、IOCバッハ会長に要請書送付
昨日、広島県原水禁は、IOCバッハ会長に対し「8月6日の午前8時15分」大会関係者及び世界に「黙祷」を呼びかけるよう、要請書を送りました。
この行動は、6月23日に開催した広島県原水禁常任理事会で秋葉忠利代表委員から問題提起があり、取り組むことを検討してきました。
その後、コロナ感染の拡大などによりオリンピックの中止を求める声もありましたが、7月16日IOCバッハ会長が、広島を訪問し「広島への思いを共有した」と表明し、さらに「オリンピック東京大会が実施されたこと」を受け、改めて協議し、昨日要請書を送ることになりました。
県原水禁の行動を強く後押ししたのは、このブログでも何度も呼びかけがあった秋葉忠利前広島市長が個人の活動として始められた「8月6日には、オリンピックの会場で全員黙祷を!」オンライン署名の取り組みです。このキャンペーンには、27日午後10時現在、15,381人の署名が集まっています。に、1万5千人を超える人たち(本日午前8時現在)が賛同されています。キャンペーン · 8月6日8時15分に、オリンピック会場で全員黙とうを! · Change.orgは、現在も続いていますので、改めて一人でも多く参加していただくことを呼びかけます。
県原水禁、平和運動センターも加盟組織に対し協力の呼びかけをしました。
以下に広島県原水禁がバッハ会長に送って要請文を掲載します。
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IOC会長 トーマス・バッハ様
東京オリンピック期間中である8月6日は、広島に背開催者尾の原爆が投下されて76周年を迎えます。
この日広島では、原爆で犠牲となった多くの人々を追悼し、平和への誓いを新たにするため、原爆投下時刻である午前8時15分に黙とうをささげます。
平和の祭典であるオリンピック開会中に迎える今年の8月6日は、特別の意味を持つものと考えています。
貴職は、去る7月16日コロナ禍にもかかわらず、被爆地広島を訪れ、原爆被害の実相に触れるとともに、広島への強い思いを表明されました。
ぜひ、8月6日の午前8時15分に、広島だけでなく、3日後の長崎の原爆犠牲者、そして多くの戦争犠牲者への慰霊の思いを込め、IOCの呼びかけによって、全ての会場、全ての関係者のみなさんが、同時刻に黙とうをささげていただくよう強く要請いたします。
それは、オリンピック憲章の平和の精神を具体的に表すものだと確信します。
多忙の中、広島を訪れ、広島への強い思いを共有された貴職の指導力によって、この黙祷が実現することを心からお願い申し上げます。
2021年7月27日
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原水爆禁止日本国民会議(原水禁)も広島県原水禁の要請を受け、同趣旨のIOCバッハ会長あて要望書を送付することになっています。
また、広島県被団協は、一昨日同趣旨の要請文をIOCバッハ会長に送付するとともに、広島市松井一実市長、日本組織委員会橋本聖子会長に、IOCバッハ会長への働きかけを求める要請書を送付しています。
いのちとうとし
[お願い]
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