いざという時のために…
観測史上2番目の早さで梅雨入りした中国地方ですが、7月13日に梅雨明けしたとみられると気象庁から発表がありました。よく梅雨の終わりには大雨が降ることが多いと言われていますが、先日の豪雨により、県内では「緊急安全確保」(警戒レベル5)や「避難指示」(警戒レベル4)が出された市町もあり、土砂災害や河川の氾濫、道路の冠水など多くの被害が出ています。被災されたすべてのみなさんに、心からお見舞い申し上げます。
ニュースや気象情報を見ていると、「50年に一度の記録的な大雨」という表現を使われる場合があります。しかも年に何回も「50年に一度」と言われると、若干違和感がありますが、これは「その地域では50年に一度しか経験しないような雨」という意味のようです。「50年に一度の記録的な大雨」という表現を見聞きしたときには、土砂災害等の発生につながる記録的な大雨が降っていることを意味しているので、各市町が発表する避難情報などを確認して、速やかに適切な行動をとるようにしたいものです。
今から49年前、私が住む三次市では3日間の総雨量が400ミリを超え、土砂崩れや市内を流れる江の川や馬洗川等の氾濫等により、甚大な災害が発生しました。私が生まれる1年前のことで、当時のことは正直よく分かりません。しかしながら、災害を経験していない子どもたちや市民にも分かるように、「2.2m 1972年7月12日 洪水水位」といった表示が市内中心部である十日市地域の各所に設置されています。
また、これには「日頃から、緊急避難場所・避難所を確認しておきましょう」と表示され、最寄りの避難場所も記されています。
この表示には、かつて豪雨災害があったことを決して風化させることなく、今後災害が発生したときに適切な避難行動をとってほしいという願いが込められているように感じます。今一度私が住んでいる地域のハザードマップを確認するなどして、防災への意識を高めていきたいと思いました。
(まるちゃん)
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三次の災害は小学校の時で、後から父と訪れて水位の高さの跡にビックリした事を覚えてます。
50年に一度は、実際にあったことに基づくというより、統計的な推測値だったと思います。
多くの人は災害があった時には経験した事は無いと言いますが、他の地域では起きてますから、自分の住んでいる地域でも必ず起きるとして心の準備は必要です。
大雨による土砂や水災害は、この50年位の間に、三次、湯来、江ノ川、五日市、庄原、西日本等と何度も起きてます。多くの人は忘れていますが。
自分が住んでいる場所はどんな危険があるのか想像するのは大切だと思います。
東北の津波の後に、広島の街中には、海抜表示がありますが、海抜とは何かを知らない人はとても多いと思います。ハザードマップには水没する深さが表示されてますが、私は海抜表示より、その場所の水没した時の水位表示の方が危険意識は高くなると思ってます。
投稿: やんじ | 2021年7月24日 (土) 05時42分
やんじさま
コメントありがとうございます。
三次の大水害、私も思い出します。広島に来て間もない頃でしたので、お盆にバスで松江に帰省する時通った三次の街の中では、復旧作業が続いていました。ところどころで、家の軒下に水位を示す線があったことを思い出します。
当時は、何十年に一度と言われると、本当にそうだなと思いましたが、今や「何十年に一度」の水害が、毎年のようにどこかで発生しています。やんじさんが指摘されるように、確かに「海抜」より水没時の深さを表示する方が、危険意識が高まると思います。
自分の周りがどうなるのか、一度きちんと調べておくことが大切だと、このブログとやんじさんの意見を読みながら、思い起こしています。
投稿: いのちとうとし | 2021年7月24日 (土) 12時36分