順調に進む「第2代平和の鐘」の鐘楼の工事
5月29日の「第2代平和の鐘」の鐘楼の工事: 新・ヒロシマの心を世界に (cocolog-nifty.com)のつづきです。
この原稿を書こうと思っていたら、昨日の中国新聞の25面に「『平和の鐘』設計図発見」の記事が目に入りました。それにしても、「第2代平和の鐘」にまつわる話が次々と出てくるものだなと感心して読みました。何か不思議な気がします。
サッカースタジアム建設予定地の発掘現場で「旧軍隊の被爆遺構」が出て来たことをニュースで知ってから、何度か現地を訪れました。先月の終わりです。発掘現場を訪れるためいつものように自転車で旧広島市民球場跡を通っている時、工事用幕でおおわれた「第2代平和の鐘」で作業をされている姿が目に入りました。
近づいて撮った作業中の様子です。
写真の左部分にちょっと見にくいのですが、鐘楼の周りに付けられた足場で作業しておられる二人の作業員姿が映っています。「何をされているんですか」と声をかけると、丁寧な答えが返ってきました。「今、一番下の錆止めの塗装をしています。元のような状態になるようにこれからさらに後3回、計4回塗装をします。柱にハトが取り付けられると聞いていますので、それまでには終了するように作業をしています」。いまは、塗装作業が始まったばかりでしたが、8月6日に、高東さんたちがこの平和の鐘がつかれる時には、きれいな姿になっていると思います。
移動するため、青少年センター前に行くと、以前紹介した「長崎から贈られたアジサイ」が綺麗に咲いていました。
この塗装作業を見て思い出したのは、5月29日にも紹介した「新たに鋳造される鳩の型の原型となる広島市公文書館に保管されている鋳型」のことです。当時、緊急事態宣言で広島公文書館も閉鎖になっていましたので見に行くことが出来なかったのですが、宣言解除で閲覧が可能となりましたので、早速同館を訪れました。
収蔵庫に保管されているようでしたが、事前に電話を入れましたので、行くとすぐに見ることが出来ました。
大きさは、横24cm縦12cmです。重さは、1.4Kg。写真を撮るため、下に紙を敷いても時、持たせていただいたのですが、鋳物ですから大きさの割にはちょっと手ごたえを感じる重さです。教えていただいて分かったのですが、よく見ると、鳩の口の先端がちょっと欠けています。
この鳩の鋳物が、復元される「鳩の鋳物」の原型となりますから、鋳物作業では当然この部分を修正して復元されたと思います。「取り付け作業の日が決ったら連絡していただきたい」とお願いしていますので、その時はぜひ立ち会いたいと思っています。
私が、広島公文書館を訪れた時は、復元作業での使用が終わり、返ってきたばかりのところでしたので、5月の終わりには、閉館中でなくても見ることはできなかったようです。
関連してもう一つ、中国新聞の記事です。国際司法裁判所に日本政府が送った「鐘」のことを紹介した7月4日の「天風録」の最後の部分に「広島とオランダの鐘はどちらも鋳込んだのは富山県の釣り鐘メーカーである」と書かれていました。毎年の8月6日の平和祈念式典で撞き鳴らされている「第5代平和の鐘」は、富山県で鋳造された鐘のようですから、被爆の焼け跡から見つけた金属を集めて広島の鋳造組合が作った「第2代平和の鐘」は、本当に貴重なものだということになります。復興のスタートを象徴する意味もありますから、もっと大切にされてもよいと思います。
いのちとうとし
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