第40回反核平和の火リレーがスタート
「語りつごう 走りつごう ヒロシマの心を」をスローガンに広島県青年女性平和友好祭実行委員会が主催する「反核平和の火リレー」が、今日午前8時15分、平和公園慰霊碑前を出発しました。
1982年3月21日に平和公園など6会場で開催された「3.21反核20万人集会」の成果を継ぎ広げようと、その年の夏に始まった「反核平和の火リレー」は、今年でちょうど40回目の節目を迎えました。
各自治体に「非核自治体宣言の実施、国家補償の被爆者援護法制定」などを訴え始まった反核平和の火リレーは、確か4年目から全自治体を結ぶリレーとして発展し、8月に開催される原水爆禁止世界大会の前段行動として定着してきました。80年代には、県内に86の自治体がありましたが、橋の架かっていない島嶼部の町や村もあり、時間を調整するのに苦労したことを思い出します。
午前7時50分から原爆慰霊碑前で沖田大実行委員会事務局長の司会で出発式が始まりました。最初はいつものように献花と全員で黙祷。続いて平和公園の「平和の灯」を採火。川平考高(かわひらよしたか)自治労広島県本部青年部長の手で採火された火が、第一奏者新田康博(にったやすひろ)実行委員長のトーチに移され出発式が始まりました。
最初に、激励に駆け付けていただいた皆さんからの激励のあいさつ。平和運動センター佐古正明議長、県原水禁金子哲夫代表委員、広島県被団協前田耕一郎事務局長。そして政党代表の紹介です。
松井一美広島市長のメッセージが紹介された後、第1走者を代表して新田実行委員長が、「1月に被爆者の長年の願いであった核兵器禁止条約が成立しました。この思いを受け継ぎ、平和に向けて訴えていきたい。そして核兵器とは何か、戦争の惨禍とは何かを訴えていきたい」と決意表明。そして第1走者は、新田康博さん、川平考高さん、川成英三さん、青野啓介さん、新谷龍一さん、中村陽士さんの6名が、元気にスタートしました。
40回目となった今年の反核平和の火リレーは、昨年と同じようにコロナ過ということで、各自治体の役場を中心とした短縮バージョン(50区間、2.8km)で行われることになりましたが、これまで継続させてきた様々な人たちの思いを、今年も引き継いで実施されると思います。短縮バージョンとなったころもあり、例年の6月スタートを繰り下げ、今日のスタートとなりました。時期が遅れたこともあり、雨の中での出発式となることも多かったのですが、今年は前日に梅雨明け宣言が出たばかりで、好天に恵まれてスタートすることが出来ました。
平和行進も中止せざるを得なくなった今年の原水禁大会ですが、この反核平和の灯リレーによって、今年発効した「核兵器禁止条約」の意義を訴え、県内の全自治体に「反核平和の火」を届けてくれると確信しています。
県内を走りついだ反核平和の火リレーは、今月20日の夕方、平和公園慰霊碑に帰ってくることになっています。
梅雨明けと共に厳しい暑さが続くと思いますが、安全に配慮し、無事に帰着することを祈っています。
いのちとうとし
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