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2021年6月25日 (金)

「悪乗り」に便乗するのか中国電力

私が担当した1か月前のブログで、経済産業省の総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会の議論で「原発復活」の大合唱の中、3月17日の上関町議会で柏原重海(かしわばら しげみ)上関町長が、「エネルギー基本計画で原発の位置付けがどうなるのかを注視したい。国策として進められるなら地元として推進していく」と、原発推進議員の質問に答えていると書きました。

その後5月20日、中国電力は原発建設のために埋め立てるべき海域のボーリング調査の占用申請を山口県に行いました。皆さんに、山口県知事への「許可しないでください」の要請をお願いしていたものです。

これまでの2回の申請では、申請から許可まで、だいたい1か月という日にちを要していましたが、予想が外れて6月10日に山口県は許可し、7月7日から3か月間を占有期間としました。

しかしこの度は、海底の掘削位置を確認する作業には、占用期間に当たらないので前もって実施可能だと、自分勝手な判断を行い申請し山口県もそれに同調したのです。これまで2度のボーリング調査に反対する地元の人たちの行動は、この潜水作業を行うことを止めさせる行動でした。掘削位置を確認するための作業が、占用に当たらないとしたら占用許可が無くても可能ということになります。

そして6月29日から、この作業を開始するとしたのです。掘削位置を決める作業が具体的にどういう形になるのかは分かりませんが、潜水作業員が乗船した作業船が来て、指示する船、警備する船などがやってくるのでしょう。中国電力の広報担当者の弁では、「魚釣りをするのと同じようなもの」だということでした。

 

これまでの占用申請は、いずれも9月に行われ10月に許可を得て作業に入るための「説得行動」を行い、そして海が荒れ始める11月下旬から12月になると「荒天」を理由に中国電力は中止を発表するというパターンでした。 

しかし、これからの海は台風の時以外は海の凪(な)ぐ時期となります。中国電力は、まさか海上保安庁や警察の力を借りてボーリング調査を強行するとは考えられませんが、国の態度に異論を唱えるなど主体性のない会社ですから、これまでのパターンでは想定できない動きも心配されます。そして夏は当然暑い、高齢者の多い地元の人にとっては、暑さとも対峙しなければならないことになります。

6月29日には「原発いらん!山口ネットワーク」の呼びかけで、陸地側では草刈り作業をして抗議の意思を示すそうです。

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エネルギー基本計画とは直接結びつかないのですが、重要土地利用規制法案が国会最終日の深夜に強行採決されました。「軍事施設や原発など…」と報道していましたが、上関原発計画地図の原発中心部から約325メートルの所に、私たち10人が所有している5137㎡の土地が在り、約600メートルのところには「集いの家」といわれる太陽光発電も完備されているログハウスがあります。

この土地を避けるため、上関原発の敷地はその部分を避けてねじ曲がった線で描かれています。だから取水管も歪(いびつ)な曲線になっています。中国電力が取得したいという土地は、私たちの所有している土地も「集いの家」も含まれる約160万㎡の土地です。上関原発こそが重要土地利用規制法案の一番のターゲットになるのではと心配しています。

木原省治

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