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2021年5月18日 (火)

藤居平一さんとの出会い

昨日のブログを書きながら思い出したことがあります。藤居平一さんとの出会いです。

その出会いは、1992年に実施された参議院選挙です。この選挙は、自衛隊の海外派兵を初めて認める「PKO法」(国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律(国際平和協力法))が、同年6月15日に国会で強行採決された成立した直後に行われた国政選挙です。この選挙には、様々な困難がありましたが、広島では「ヒロシマの心を国政に届ける」との強い思いで、栗原君子さんを擁立し、選挙を戦いました。

その選挙事務所に、激励に来ていただいたのが、藤居平一さんでした。

藤居さんは、1916年生れですから、当時76歳です。藤居さんは、若いとには、スイマーとして活躍され、長身だったようですが、晩年には長く糖尿病を患い、70代を超える頃から体が衰え、やせてしまわれたそうです。ですから私がお会いした時の印象は、やせ気味で、少し足が弱っている感じを受けたことを覚えています。栗原さん選挙事務所は、エレベーター無いビルの3階でしたので、健常者でも上り下りするのが大変でしたので、藤居さんにとっては、なおさらな事だったと思います。もちろん帰りには、タクシーに乗られるまで付き添ったのですが。

その頃は、藤居さんの姿を原水禁運動や被爆者運動の場で見ることはありませんでしたので、最初に訪れられた時は、どういう人なのか全く知らず「被爆者の方が応援に来ていただいた」くらいにしか受け止めていませんでした。確か、出された名刺に「藤居銘木 会長」の肩書があったと記憶していますので、原水禁運動や被爆者運動と関連付けて考えることはできなかったのです。「応援しているから」の一言と何枚かのチラシを持ち帰られたことを覚えています。そしてカンパの1万円を渡していただきました。この1万円カンパは、その後事務所を訪れる度に手渡されました。

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2度目の訪問だったでしょうか、コピーした資料の入った紙袋を持参指し、「勉強する気があれば読みなさい」と手渡されました。あともう一回持参されたと思います。選挙の最中でしたので、受け取りはしたものの、目を通すことはありませんでした。その紙袋の中味が、今にして思えば「原水禁運動や被爆者運動の初期のころ」の貴重な資料だったのです。その時にもまだ、藤居さんがどんな人なのかを充分には理解できていませんでした。

藤居さんは、その後何度か選挙事務所に来られたのですが、一度も原水禁運動や被爆者運動の話を伺うことはありませんでした。宮崎安男さんや近藤幸四郎さんから教えられて藤居さんのことを詳しく知ったのは、選挙が終わったのちのことです。申し訳ないことに、いただいた貴重な資料も今どこにあるのか、不明です。

藤居平一さんは、その4年後の1996年に逝去されました。あの出会いは実に貴重で大切なものだったにもかかわらず、何一つお話を聞くことが出来なかったというか、聞こうとしなかったのです。今となっては、取り戻すことのできない時間です。痛恨の思いを抱いています。

ただ今なら私が聞きたいなと思う藤居平一さんの証言は、昨日紹介した「広島平和科学」の19号、20号と、広島大学原爆放射能医学研究所付属原爆被災学術センター(現在は、付属国際放射線情報センター)発行の「資料調査通信」(1981年から1984年)「まどうてくれ 藤居平一聞き書き(聞き手 宇吹暁)」として残されています。私は、「資料調査通信」の全冊を所有していますので、改めてじっくりと読み返したいと思います。そして機会があれば、その一部でも紹介したいと思います。

藤居平一さんのことを知るためにだれでも入手可能な本「まどうてくれ 藤居平一・被爆者と生きる」(著者大塚茂樹)が、2011年に発刊されています。

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ただ、私が藤居平一さんのことを取り上げる契機となった中国からの救援金のことが、残念ながらこの本では「第2回原水爆禁止世界大会で巨額の救援金を提供した」と不正確に記載されています。その上、「中国からの救援金と原爆医療法成立との関係」については、全く触れられていませんので、運動の歴史を学ぶときには、少し注意して読まなければいけない部分もあります。でも藤居平一さんの人柄を知り、藤居さんと一緒に運動した被爆者の思いを知ることが出来る本ですので、ぜひ一度読んでみてください。

いのちとうとし

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