花盛りの被爆樹木センダン
一昨日夕方、NHKの「お好みワイド」を見ていたら、白神社前の平和大通りの被爆樹木センダンを紹介していました。
広島市のホームページには「被爆樹木は現在でも爆心地から概ね半径2km以内に約160本残っている」と紹介されていますが、センダンの木で残っている被爆樹木は、この1本だけです。
近くにある木ですので、翌日さっそく見に行ってきました。天気予報では、午前中から雨が予想されていましたので、雨が降る前にと思い午前9時過ぎに現地を訪れました。
朝から曇がびっしりの空模様のため、「青空の下での写真」とはなりませんでしたが、何枚か写して帰りました。
今まで気付かなかったセンダンの花ですが、すぐ見つけることが出来ます。一つの花は、わずかに1cm足らずの5弁の小さな花ですが、沢山の花を咲かせていますので、下から眺めると薄紫に見えます。
落下した花弁をよく見ると、表が白で真ん中に花柱があります。裏側はピンク色で、とてもかわいく見えます。この花が結実し、秋には黄色い実をつけるそうです。
センダンは、とても大きく育つ木ですので、周りの被爆樹木の中でも一番高く、見上げる程大きく伸びています。
「花の香りは甘美なバニラのようなチョコレートのような香り」と紹介する記事がありましたが、この日は香りを嗅ぐことはできませんでした。愛宕池周辺を掃除されていた方に聞いたところ「曇り空の今日は、あまり香りが広がっていませんが、天気の良い日には、強い香りが広がっていますよ」ということでした。訪れた日が悪かったようです。
この白神社前の平和大通りには、旧国泰寺の愛宕池を取り囲むようにセンダン1本、エノキ2本、ムクノキ3本、クロガネモチ5本、カキの木1本の計12本の被爆樹木が、葉を茂らせて今も元気な姿を見せています。市内でも、被爆樹木がこれほどまとまって残っているのは、ここだけだと思います。爆心地からは、530mの距離ですので、被爆した時樹は、地上部がほとんど焼けたようですが、見事に再生しています。愛宕池、今は水がありませんが、この池の水というか水分が、樹木の命を守り、被爆樹木として生き残ったように思えます。
ここには、センダンだけでなく、市内で唯一残っているカキの木の被爆樹木もあります。
隣接する白神社の境内(爆心地から490m)にも3本の被爆したクスノキが残っていますので、被爆樹木探訪では、ぜひ訪れたい場所です。
いのちとうとし
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