だまっとれん。―参議院広島県選挙区再選挙告示
昨日(4月7日)、25日投票日で実施される参議院広島県選挙区再選挙が告示されました。私も、旧広島市民球場跡で午前9時半(何故か9時ではなく9時半からでした)から始まった結集ひろしまの宮口はるこ候補の出発式に参加しました。
「再選挙」、めったに聞かない選挙の名前です。すぐ頭に浮かぶのは、「補欠選挙」です。両方とも、議員の不足を補うための選挙ですが、呼び方が違うのはなぜかと、総務省のホームページを開いてみました。解説が掲載されています。「再選挙」は、長い解説になっていますので、ここでは今回の「再選挙」がわかりやすく解説されている「補欠選挙」の項を全文紹介します。
「選挙の当選人が議員となった後に死亡や退職し、しかも繰上当選によっても議員の定数が不足する場合に行われる選挙です。再選挙とは、その人がすでに議員であるかないかという点が違います。ただし、すでに議員であっても選挙違反などにより当選や選挙自体が無効となった場合は、再選挙となります。」
そうなのです。今度の選挙は、河井案里さんが「買収による選挙違反が確定し当選が無効になった」ことに伴う選挙ですので、「再選挙」となるのです。同時に実施される参議院長野県選挙区は、議員の死亡による欠員の補充選挙ですから、「補欠選挙」になります。
ところで、今日のタイトルに付けた「だまっとれん。」は、県選挙管理委員会が作成した投票を呼び掛けるキャッチコピーです。
今回の選挙が、なぜ行われることになったのかを暗示し、選挙の意義を訴え、投票を呼びかける内容のように思えます。宮口候補の出発式の参加者の一人が「宮口さんのためのキャッチコピーのようだな」と言っているのが耳に入りましたが、その通りだと思います。このキャッチコピー「だまっとれん。」の言葉通り、広島県民一人ひとりが、「金権政治を正す」「金権政治は許さない」「自民党政治ノー」の意思をはっきりと示すことが出来るかどうかが問われる選挙です。
宮口はるこ候補の出発式は、結集ひろしまの代表佐藤公治衆議院議員のあいさつでスタートし、東京から駆けつけた立憲民主党、国民民主党、社民党の各党代表、そして連合広島久光博智会長のあいさつが続きました。
それぞれの激励のあいさつを受けて、宮口候補の第一声。障害を持つ子どもの親として体験したことを紹介しながら「小さな声を国政に届ける役割を果たしたい」と国政への思いを語るとともに、今度の選挙の争点である「政治とカネ」の問題には、「河井夫妻は、何の説明もないまま、自分のことを他人のことに言う。県民は、情けない、恥ずかしいと思っている。金権政治にノーと言ってもらう大事な選挙。変える勇気を持ってほしい。」と強く訴えました。最後に、参加者全員による「選挙勝利」への決意を固める声をあげないでこぶしを突き上げる「ガンバロー」で終了し、選挙カーに乗り込み、街宣へ出発しました。
出発式終了後、投票を呼び掛ける掲示板の写真を撮るため県庁前に移動しました。そこで目にしたのは、掲示板だけでなく横に立てられた「だまっとれん。」と書かれた幟です。看板に並べて県庁前の駐車場側には7枚、県庁北側の議会棟前には11枚の幟が立っています。お金を受け取った14人の県議会議員は、どんな思いでこの幟の前を通るのでしょうか。
県選挙管理委員会に問い合わせると「看板は県庁前の一枚だけですが、幟は430枚作成し、各市、町選挙管理委員会に送付しました」とのことでしたので、幟は県内各地で目にすることが出来ると思います。
いのちとうとし
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お金を受け取った14人の県議会議員さんですか.法的なお咎めは無しですか。自分には、わかりません。。自分は、与党よりです。でも、好きな議員さん、そうでない議員さんがいます。与党にあらずの佐藤公治さん。守良さん.好感。選挙区が、違っていましたが。河井さんのこと。郷原信郎さんのコラム。。批判でなくて、解説のようでしたが、いい文章でした。的をついている?と、思いました。自分は、冷めています。与・野党に。
投稿: | 2021年4月 9日 (金) 02時45分
無名さん
コメントありがとうございます。
郷原さんの話、3日広島での街頭演説で直接聞きました。問題の本質を分かりやすく話していただきました。
今の政治状況を見ていると「冷めています」という言葉に、共感を覚えるところがあります。でも「だまっとれん。」の気持ちも大事だと思います。
黙っておれば、結局今の政治を認めてしまうような気がしますから、ぜひ25日には意思表示していただきたいと思います。
投稿: いのちとうとし | 2021年4月 9日 (金) 11時08分