選挙から感じ取ったこと
4月25日は衆参の補欠・再選挙の投票日だった。自宅の周りには選挙ポスター看板がたくさんあった。小学校・中学校も高校もあり、またバスが通る道路があることで、選挙看板は出かけるごと出会う。
いつも思うことなんだけど、選挙ポスター看板に貼られてない立候補者は誰だろう?今回、広島県の再選挙には6人が立候補したと新聞に書いてあった。でも投票日まで私が看板で見たのはたった3人!残り3人は誰?彼らは何を有権者に訴えているの?
看板(正式には、「選挙ポスター掲示場」)は、選挙管理委員会が管理しているはずだが?投票日まで立候補者の名前も公約も掲示しない選挙掲示場の前を通り過ぎる度に「選挙管理委員会は選挙について何を管理なさっているの?」と思った。
選挙については、小学校から学ぶだろう。参政権として選挙権と被選挙権があると教えているはず。今の時代では、参政権は平等だと誰も認めている。この前、最高裁判所は選挙権の1票の差を是正するように判断を出した(是正になったかどうかはここで話すつもりはない)。しかし、被選挙権は平等だろうか?どう考えてもそうだと思えない。広島県の場合、6人が立候補したのは確かだ。新聞を見ていなかったら立候補者が何を公約にあげたか全く知るところがない。公約を知らないまま、いや名前さえ知らないまま投票日を迎えるなんて、ホンマカ!
私が韓国で経験した選挙はどうだったか?選挙管理委員会は立候補者(党や無所属を問わず)から提出された選挙ポスター・チラシなどを一括して印刷し、ポスターを選挙掲示場にはり、公約のチラシを全有権者に郵送する。また、テレビなどの討論番組を組んだりする。選挙管理委員会は選挙活動全てが平等になるようにすることが仕事であり、かつ公正公平な選挙ができるような審判の役割をするのも選挙管理委員会だ。
各新聞は1面に次のような見出しを載せっていた。
「衆参3選挙 自民全敗」(毎日)「衆参3選挙 自民が全敗」(朝日)「衆参野党3勝」(読売)「衆参3選挙 自民全敗」(中国)-2021年4月26日(月)の1面
私には野党勝利・自民全敗より、主権者の負けと読めてくるのはなぜだろう。
李昇勲
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中選挙区制。人物評価が、できます。小選挙区制。自分は、政党で選ぶしか、ありません。何で、小選挙区制に、なったのですか。作った人は、今、どこに?見る影もない?この人が、政党交付金制度を、つくりましたか。ポスター掲示。物的・人的余裕の少ない立候補者は、ポスター掲示までは、できませんか。ポスター製作は、公的な費用で、任意の枚数分、出ますか。政治と、お金と、言っていますが、それだけで、自民党は、落選したのですか。自分は、それが、敗因とは、思っていません。
投稿: 山木 | 2021年4月28日 (水) 02時26分
山木様
コメントありがとうございます。
選挙制度のことについては、このブログでもイライザさんが何度か意見を書かれていますので、ぜひ参照してください。
ただ、今回の選挙の結果は、やはり河井問題によって起きた「お金と政治」の問題が、大きな影響を受けたことは間違いないのではないでしょうか。
もちろん今の菅政権のコロナ対応などにも批判があったでしょうが、政党の支持状況だけを考えれば、こんな結果にはならなかったはずです。私は、やはり政治とカネの問題が、投票先を決める決定的な要因だったと思っています。河井さんも自民党も今だにきちんとした説明していないのですから。
投稿: 編集者 | 2021年4月29日 (木) 22時11分
見ました。NHK政治マガジン。仁義なき戦い。2019・7・24。河井の応援マイクを持つ岸田の姿があったのだ。河井案里さんに力を、貸してほしいと、岸田が、訴えた。取材していた私たちが、これで、溝手票が、完全に崩れると、感じた、瞬間でもあった・・・・・・・・・・・。誰の所為でもない。自分自身で墓穴を、掘る.自業自得なり。自分本人は、顔じゃないと、わからぬ人物。やること、なすこと、思惑通りにならず、悪い結果ばかり。全部、他人へ、責任転嫁。NHKが、言ってます。ズバリですね。始めから、やり方が、間違っていました。拙策なり。やるとしても、別のやり方が、ある?県民の支持を、得ることが、不可能の、所為の連続・・・・・・。もう遅いです。河井さんは、やりました。溝手さんも、同じようなことを、やっています。00県議からの、送金要請だったと、50万円なり。市議員に、申し出るも、断られたと。新聞記事より。政治とカネ。否定は、しません。その通りです。おかし気なやり方ですと、結果も、おかしくなると思います。やりかたが・・・・・。スマートにやってますと、ウン、その通りです。応援しますぞと。アメリカのディベートは‥‥。理論で、打ち負かすことでは、ありません。情に、訴えて聴衆の気持ちを、自分の方に、引き付けることです。理路武装では、ありません。どんなやり方でもいいから、自分への、賛同者を、得ることです。頭の論理でなくて心の感情に、訴えることと、思います。アメリカのことです。日本は、論理で、相手を、打ち負かすことが、主眼のようです。・・・・・・・・・・・・。
投稿: 匿名希望 | 2021年5月 9日 (日) 21時20分
匿名希望さん
コメントありがとうございました。貴重なご意見ですね。
岸田さんもそうですが、自らの問題として正面から向き合う姿勢を見ることが出来ません。そして、金銭を受け取った自治体議員に対する対処の仕方も、とても当事者の対応とは思えないのです。
指摘されているように、論理だけでなく真摯に向き合る姿勢が、今の政治全体に問われているように思います。
投稿: 編集者 | 2021年5月10日 (月) 08時27分
編集者様。返信コメント、ありがとうございます。NHKだったか、郷原信郎さんだったか。自民党広島県連は、河井の応援は、一切せず。また、県連は、溝手だけに、県連から、資金提供している、と。どちらも、自民党公認なのに。河井案里さんは、溝手候補と、二人当選させてください、と、有権者に、お願いを、していました。・・カネ・・以外では、非は、無いと、考えます。溝手候補は、同じ、自民党を、攻撃していました、。自民党県連の幹部談。溝手候補を、推して、案里さんを、敵対することに、理解を、得ることが、できなかった。と。案里さんは、味方であるはずの、自民党広島県連から、攻撃されていました。有権者は、どちらに、投票するでしょうか。静かに、票割をすれば、自民党2人のが、当選できたのに‥・・・。1減11増でした。安倍さんは、よかったのでは、ないですか。安倍さんのことを、自民党総裁のことを、ボロクソに、言っていた溝手候補です。自業自得です。議員さん、お金を、受領。うちには、何の連絡どころか、沙汰は、ありません.後援会員登録は、ありませんし。贈収賄関係なく、自分で、決めて、投票しました。選挙結果、有権者の意思表示です。参議院選挙3位は、落選したのです。再選挙でも、落選です。それが、有権者の考えです。河井さんを、攻撃しても、結果が、出ました。票には、つながりません。有権者を、バカにしては、いけません。自民党広島県連に、賛同できない、という、現実を、わからないのですね。全部、相手?に、責任転嫁です。自分は、悪くない?ですか。有権者は、見ています。私ですか?正しいとか、正しくないとは、別にしまして、案里さんには、同情的です。参議院選挙。寄ってたかって、広島県連自民党から、総攻撃です。当時の総理大臣、官房長官、自民党幹事長に噛みついて、どうするのでしょうか。同じやるにしても、違った方法が、あるでしょうに。正義は、我にあり?OO県議に,50万円送金。どっちも、どっちと、思うのですが。
投稿: 匿名希望 非公開希望します。 | 2021年5月15日 (土) 16時23分
匿名希望さま
重ねてのコメントありがとうございます。
河井問題は、買収問題のみが取り上げられていますが、もちろんこの問題をないがしろにしてよいわけではありませんが、ご意見のように、そもそも自民党の選挙のあり方、候補者の選び方などがどうだったのかは、別の角度から検証されるべきだと思います。
溝手陣営と河井陣営の間に具体的に何があったかは、想像するしかありませんが、敗北の原因を買収問題にだけ収れんすることは問題だと思います。ただ、再選挙での自民党候補の敗北は、買収問題が大きく影響したことは間違いありませんが、同じ党としての対応に問題がなかったのかは自省されるべきだと私も思います。
政治家は、なかなか自分の間違いを認めないのですが、誤りがあれば、率直に認め、その反省から再出発するという姿勢を示さなければ、政治全体への信頼を取り戻すことが出来ないと思います。残念ながら、再選挙ではそんな姿を見るとこはできなかったように思います。自らの政治姿勢がどうかも含めて考えなければならないと思っています。
投稿: いのちとうとし | 2021年5月15日 (土) 18時30分
投稿者の李です。まず、コメント、ありがとうございます。
私が書きたかったのは、「日本国憲法」に定まれている参政権の一つ「被選挙権」の不平等についてです。選挙制度については書けません。参政権の選挙権については「1人1票」になってないので「違憲」と判断がでた、それに、「被選挙権」はどう?平等か?ということを書いたつもりです。
投稿: 李 昇勲 | 2021年5月26日 (水) 17時53分