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2021年4月17日 (土)

広島朝鮮初中高級学校 創立75周年記念行事

広島朝鮮初中高級学校が主催し、民族教育の未来を考える・ネットワーク広島、 日朝友好広島県民の会、広島無償化裁判を支援する会の三団体が協力する「広島朝鮮初中高級学校 創立75周年記念行事」が昨日午後6時30分から東区の広島朝鮮初中高級学校体育館で開催されました。朝鮮学園でも、昨日の午後、生徒たち全員で「75」の一文字を作り祝ったそうです。

広島県内に初めての朝鮮学校の初等学院が広島県大竹市に創設されたのは、ちょうど75年前の昨日1946年4月16日でした。翌1947年には、一気に17校に増えたといわれています。県内各地に創設された朝鮮学校では、紆余曲折がありながらも75年間広島の地で民族教育が行われてきました。朝鮮人同胞の手でつくられた朝鮮学校は、在日朝鮮人のみなさんにとって、希望の砦でもあったといえます。しかし、その歴史は、決して順風満帆ではありませんでした。子どもたちへの差別事件は、後を絶ちませんでした。特に、日朝関係が悪化するとそうした動きが強まりました。

この歴史の中で、日本政府による度重なる弾圧や差別があったことを忘れてはなりません。その中でも特に、2010年に導入された高校無償化制度から、朝鮮高級学校だけが排除されたことは、その象徴ともいえる事案です。政治とは無縁ともいえる子どもたちに対し、教育とは全く関係のない政治的な理由で、この制度から除外したことは、政治によるあからさまな差別であり、全体に許されるものではありません。

広島朝鮮学園と卒業生らが「国が朝鮮学校を高校無償化の適用から除外したことは違法」だとして処分取り消しを求めて広島地裁の控訴したのは、2013年8月1日でした。その後広島地裁は、2017年7月19日に不当判決を出し、控訴審である広島高裁も2020年10月16日に不当判決を言い渡しました。それに対し、学園と原告109人が直ちに上告し、現在、 最高裁判所での闘いが続いています。

本来なら「創立75周年」という節目の年ですので、お祝いムードで記念行事が行われるのが当然ですが、裁判係争中ということもあり、昨日の記念行事は「広島無償化裁判の意義」を考える集会となりました。

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集会は、民族教育の未来を考える・ネットワークひろしまの森崎賢司さんの司会で始まり、最初に李昌興学園長が開会のあいさつ、続いて明治学院大学教授鄭栄桓(チョンヨンファン)の「無償化裁判の本質から見えたもの、 そしてこれからの闘い―民族教育の存続と発展のために―」と題した記念講演。鄭栄桓さんは、まず「高校無償化制度は、外国人を主たる対象とする全く新しい制度を作りながら、なぜ朝鮮高校だけが排除された。政府が認めるとしながら排除するのは新しい差別だ」とし、さらに「無償化法は生徒の権利。受給する権利がある生徒を差別するのであれば、差別する側がその理由を説明すべきだ。当時のマスコミの論調の中に、『朝鮮学校も学習内容などが変わったのだから』という論調があったが、学校の変化を理由に、国を批判することは、これまでの差別を認めることになる」と話されたことが、印象に残りました。さらに「朝鮮学校は問題だよねと言う意識はどうやって作られてきたのか」と問題提起され、戦前、戦後を通じてくり返された朝鮮学校への差別の歴史が詳しく紹介されました。あらためて朝鮮学校の歴史を学ぶと同時に、日本政府が進めてきた民族教育権侵害の歴史を学ぶことが出来た講演でした。

集会は、その後、原告、2021年3月卒業生、生徒、弁護団が、それぞれの思いをリレートーク。支援団体を代表して「民族教育の未来を考える・ネットワーク広島」の村上敏さんの連帯のメッセージと続きました。そして「今後の行動提起」として、最高裁に対し「公正公平な判決を求める署名」と各人の「ハガキ行動」が提起され、全力で取り組むことが参加者全員の拍手で確認されました。最後に再び、李昌興学園長がたち、閉会のあいさつを行い、集会は終了しました。

いのちとうとし

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