「今こそ、憲法と民主主義・いのちと暮らしを守る政治を求めていこう」-三原の4月「19日行動」
三原市民行動の定例「19日行動」は、4月19日(月)17時30分から三原駅前に17人が参加して街宣活動を実施しました。今月の街宣の柱は,一つは,5月3日の憲法記念日を前にして改めて憲法の三原則(国民主権,恒久平和主義,基本的人権の尊重)を確認し合い,平和憲法の大切さを訴えること。二つ目は,参議院広島選挙区再選挙の真っ最中ということを考え,河井前法相夫妻の公職選挙法違反・大規模買収事件など政治不信を招いた「金権政治NO!・菅政権NO!」を突きつけ,政治を変えようと訴えること。こうした視点で6人の弁士がスピーチを行いました。
4月の市議選で再選を果たした寺田元子議員は,「みなさんと戦争法廃止を闘いながら憲法を暮らしの隅々に活かしていく。国政,市政ともに小さな暮らしのつぶやきを拾い集めてその声を届けていくために,みなさんとともに闘いながらがんばって行きます。今回の再選挙,政治を変えていく射程距離に入っている。だれもが生きていくことが幸せに感じる社会,その一歩一歩をみなさんと歩んでいこう。」と訴えました。
安藤志保市議は,「みなさんにとって政治は身近でしょうか。憲法や法律はみなさんにとって身近ですかと投げかけ,憲法や法律を決めている国会議員,だれを選ぶのか。私たちの選択,私たちの暮らしにとって身近で大きな影響を与えている。その一つとして本郷町に建設されようとしている産業廃棄物最終処分場問題です。憲法や法律,条例によって私たちの毎日の生活を守ることが可能になる。私たちが議員をだれを選ぶのか。大切な一票を投じてもらいたい。」と訴えました。
高木武子市議は,「政治を変えることはできないのではないかと考えていませんか」と問いかけ「政治は政治家が変えるものではない。一人ひとりの選挙権を行使することで日本の社会は変えられる。あきらめることが一番私たちの生活を脅かすことになる。東京電力福島原発のタンクに溜まり続けている放射能汚染水を海に流すことを決めた政府。風評被害など生活に影響が出る。私たちの生活と政治が深くかかわっている。子どもや孫まで人間らしい生活が守られるよう,今回の選挙,投票に行きましょう。」と訴えました。なお,安藤・高木議員は23日をもって議員を勇退されます。
戦争させない・9条壊すな!ヒロシマ総がかり行動実行委員会共同代表の山田延廣弁護士は,「参院再選挙の意義について,憲法の理念は個人の尊厳,一人ひとりを大切にすること。そのためには民主主義をきちんとさせ,平和主義,平和でなければ幸せになれない。この原理・原則,ところが河井夫妻による選挙買収事件,選挙で金を買う。議席を金で奪う。原理・原則に違反している。金権政治を阻止することが民主主義を成就することになる。もうだまっておれない。投票に行こうとみなさんに訴えたい。」「菅首相の訪米,民主主義国家を共有したと言えるのか。日本は憲法9条があり専守防衛であり,他国に戦争を仕掛けたり戦闘行為をしないという理念,約束事で政治を行っている。しかし,安保法制が成立したことにより集団的自衛権行使による自衛隊の海外派兵,アメリカとともに戦闘行動を取ることが可能になるなど日本の防衛政策は大きく変わってきた。軍事力を行使して犠牲を被るのは市民である。このことは先の太平洋戦争でよくわかっていることである。私たちは立ち止まって,どうして9条が作られたのか,どうしてこの国は二度と戦争をしないと誓ったのかを思い出すべきだ。」「今の矛盾した政治,それを打破し社会的に弱い人の立場に立って政治を変えようとする市民の代表者である候補に一票を投じることによって,広島から政治を変えていきましょう。」と訴えました。
本郷処分場建設差し止め原告団共同代表の三島弘敬さんは,「産業廃棄物最終処分場の建設で三原の水道水が汚染されようとしている。水源・いのち・くらしを守るため建設差し止め裁判を行っており,広島地裁が差し止め命令を出した。6年に及ぶ住民の長い取り組み,市民の42,555名の反対署名や517人の裁判原告と応援団の願いが司法に届いた。今後,予想される本裁判に向けて引き続き支援をお願いしたい。」と訴えました。
最後に,まとめに立った岡崎敏彦さんは,「安保関連法が成立して5年が経っているが,この間の政治状況の中で戦争法ということが明白になった。自公政権にレットカードを突きつけよう。当面する広島の再選挙,県選管の作成したキャッチコピー『だまっておれん』私たちの気持ちを代弁してくれているスローガンである。私たちは主権者としてこの選挙,一票を投じていきましょう。本当に暮らしが守られる政治の実現に向け,がんばり抜こうではありませんか。」と訴えて,街頭行動を終了しました。
藤本講治
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